書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

プロの読み手による書評ブログ

キノベス!2006

番外編 『よいこととわるいことって、なに?』 オスカー・ブルニフィエ クレマン・ドゥヴォー

→紀伊國屋書店で購入 (朝日出版社/税込1,470円) 大人になって“こむずかしい事”がグルグルグチャグチャ絡み合ってもうイヤッ!! こどもたちの言葉がそれを単純な一本の“ひも”にもどしてくれます。大人こそ読んでもらいたい。 (豊岡邦子・松山店) →紀伊…

番外編 『希望について』 立岩真也

→紀伊國屋書店で購入 (青土社/税込2,310円) 立岩真也を知らなくてもよい。立ち読みでもよい。「VIII 死なないこと」だけでいいから、それすら長すぎるならその中の「ただいきるだけではいけないはよくない」だけは読んで欲しい。それで何かが、少しかもし…

番外編 『どっちがへん?』 岩井俊雄

→紀伊國屋書店で購入 (紀伊國屋書店/税込525円) 児童書売場の者として、この自社大ヒット作の推薦を外す訳にはいきません。単純ながらこれまでにないアイディアの作品にわが子も夢中になりました。続編を待てず、自分で続きを描きましたが子どもに受けま…

番外編 『地球の食卓』 ピーター・メンゼル フェイス・ダルシオ

→紀伊國屋書店で購入 (TOTO出版/税込2,940円) 「あの国の人たちは、どんなものを食べているのだろう?」 世界24か国、30家族の1週間分の食材データと、食卓の風景。1週間分の食材を集めた写真は圧巻です。「食」に関するエッセイも読みごたえがあり…

番外編 『出版業界最底辺日記』 塩山芳明

→紀伊國屋書店で購入 (筑摩書房(ちくま文庫)/税込997円) 「美しい出版業界へ」「出版業界の品格」・・・であるわけがないエロ漫画雑誌の凶悪編集長の芸術的というべき悪態。これが切れるのよ。遠距離通勤での読書がまた妙に渋くて、いい。さて、いっし…

番外編 『東京大学「80年代地下文化論」講義』 宮沢章夫

→紀伊國屋書店で購入 (白夜書房/税込2,000円) 80年代はスカだったとは随分前から言われ続けています。60年代70年代のように美化されることの少ない10年間、はたしてその実体は何だったのでしょうね。もうサブカルとは呼ばせないぞ? (北村貴克・…

番外編 『心にナイフをしのばせて』 奥野修司

→紀伊國屋書店で購入 (文藝春秋/税込1,649円) 同級生の首と胴体を切り離した少年は、弁護士になったー。加害少年は地位と名誉を得たのに対し、一方で被害者側の家族は、謝罪を受けることもなく、30年間も苦しみに時をうずめる。法律の無情さ、被害者の…

番外編 『若者はなぜ3年で辞めるのか?』 城繁幸

→紀伊國屋書店で購入 (光文社/税込735円) 「私のこと!?」と思わず手を伸ばしてしまいそのまま一気に読み終えてしまいました。そう、そうなのよーという若者の声を代弁してくれる一冊。この現状、大声で叫びたいあなたに是非おススメします。 (高澤敦子…

番外編 『あなたに不利な証拠として』 ローリー・リン・ドラモンド

→紀伊國屋書店で購入 (早川書房/税込1,365円) 5人の女性警察官の日常を描いた連続短編集。と聞いて、警察小説だからと無関心になってはあまりにも勿体ない。読み進むにつれ、感覚の記憶、様々な情緒が呼び起され、衝撃の余韻が心に強さと柔らかさを生じ…

番外編 『風の影(上・下)』 カルロス・ルイス・サフォン

→紀伊國屋書店で購入(上巻) →紀伊國屋書店で購入(下巻) (集英社/上 税込780円 下 税込780円) 「忘れられた本の墓場」で少年が見つけた一冊の本をめぐる物語。読むほどにイメージがふくらんでいく。中世とゴシックが色濃く残るバルセロナの街。人の心…

番外編 『風に吹かれて豆腐屋ジョニー』 伊藤信吾

→紀伊國屋書店で購入 (講談社/税込1,365円) ジョニーって知ってる? 今や大人気の豆腐のことや。この本はジョニーがなぜ大ヒット商品になったのか、社長さんのアイデア満載、お腹いっぱいの1冊や! 「つねに変化し続けるしか、生き残る道はない!」この…