2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧
→紀伊國屋書店で購入 SFの翻訳で著名な浅倉久志氏の初のエッセイ集である。40年以上のキャリアでこれまで自著がなかったのは意外な感じがするが、それだけにどの文章もよりすぐりである。 1/3くらいは読んだことのある文章だった。大昔のことなのですぐには…
はなの東京散歩" title="タイム・フォー・ブランチ はなの東京散歩" src="http://bookweb.kinokuniya.co.jp/imgdata/4891947039.jpg" border="0" /> →紀伊國屋書店で購入 →紀伊國屋書店で購入 BGM(Chicago/Chicago Transit Authority(1969)) 「クリスト…
→紀伊國屋書店で購入 昨年出版されたディレイニーの創作論集である。 ディレイニーは1977年に『The Jewel-Hinged Jaw』という評論集を出しているが、フランス構造主義かぶれの文章に辟易した。今回の本は資料のつもりで買ったが、ちょっと読んでみると拍子抜…
→紀伊國屋書店で購入 若島正氏の編纂したニューウェーブSFのアンソロジーで、6編中4編が本邦初訳である。既訳2編はニューウェーブ紹介に尽力した伊藤典夫氏と浅倉久志氏の手になるもので、先達に仁義を切ったというところか。 6編中5編はおもしろく充実した…
→紀伊國屋書店で購入 ハヤカワ名作セレクションの一冊としてディレイニーの『ノヴァ』が再刊された。『ノヴァ』は40年近く前の作品だが、依然として現代SFの最高峰といってよく、古典として長く読みつがれることになるだろう。 『ノヴァ』は『白鯨』を下敷き…
→ 文庫上巻 → 文庫下巻 『日本沈没 第二部』が谷甲州氏との共著という形で上梓された。映画のリメイクに合わせたのだろうが、1973年版の映画やTV版もDVD化されている。 第一部は1970年代末に起こった日本列島の沈没で終わったが、第二部はそれから25年後の日…
→紀伊國屋書店で購入 「病の物語の支え方」 アナトール・ブロイヤードは、1920年に生まれ、『ニューヨークタイムズ』などで活躍した評論家・編集者です。1989年8月、彼は転移性前立腺癌と診断されました。この本は、それから翌1990年10月に彼が亡くなるまで…
→紀伊國屋書店で購入 本書評は、早瀬晋三著『歴史空間としての海域を歩く』または『未来と対話する歴史』(ともに法政大学出版局、2008年)に所収されています。 新しい「航海・旅行記」シリーズがはじまるという。聞いただけでワクワクするいっぽう、なぜい…
→紀伊國屋書店で購入 1998年にインターネットの検索エンジン技術を携えて設立されたグーグルが、あっという間に、米国ハイテク企業の中でマイクロソフトに次ぐ第2位の地位に駆け上がり、さらに拡大しつつある実態と、その背景に流れているインターネット社…
『研究人間:創造的科学技術者への道』 『続研究人間:科学技術者の創造性を生かす道』 B・E・ノルティンク【著】大鹿譲【訳】(共立出版) 『物理学とは何だろうか(上・下)』 朝永振一郎(岩波書店) 『科学者という仕事:独創性はどのように生まれるか』…
→紀伊國屋書店で購入 [劇評家の作業日誌](19) 本書の著者、小阪修平さんに初めて会ったのは、たしか新宿のスナックだった。その時、なぜか将棋を指したことを覚えている。その勝負はどちらが勝ったか、今では定かではないのだが、白熱した好勝負だったこと…
→紀伊國屋書店で購入 本書評は、早瀬晋三著『歴史空間としての海域を歩く』または『未来と対話する歴史』(ともに法政大学出版局、2008年)に所収されています。 国民国家の枠組やそれを支えた近代の制度・イデオロギーに縛られない人びとや社会に目を向けた…
○隔月刊「24 MAGAZINE」(イギリス) ○隔月刊「LOST」(アメリカ) ○隔月刊「BATTLESTAR GALACTICA」(アメリカ) 舶来品という言葉を聞かなくなって久しい。「だめよ、そのカップはお客様用、舶来品なんだから」「おとなりの玄関前に舶来の車がとまってたわ…
→紀伊國屋書店で購入 「やっと出たか…」と、思わずため息がでてしまう。それほど役に立つし、楽しい内容の本である。読んで楽しくて、しかも勉強になるという本は、クラシック音楽のジャンルでは圧倒的に少数派だ。書店の本棚を眺めると、役には立つものの、…
→紀伊國屋書店で購入 中沢先生は修士課程を受験した際の副面接官だった。僕はあまり宗教学には興味がなかったので、いや実は興味はあったのだが難解で歯が立たなかったので、中沢先生と個人的な接点はなかった。せいぜい、格好をつけるために何回か旧約聖書…
→紀伊國屋書店で購入 名著として定評のあるこの古い本を、最近読みなおす機会があった。学生時代に読んで、数学へのあこがれをかき立てられた本であったが、今読みなおしても、なお感動できることにあらためて驚かされた。実は、ちょっと調べたいことがあっ…