書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

プロの読み手による書評ブログ

松田妙子

『アイスブレイクベスト50』青木将幸(ほんの森出版)

→紀伊國屋ウェブストアで購入 「大切なのは関係性」 ミーティングファシリテーターとして活躍中の「マーキー」こと、青木将幸さんの新刊が出た!「ハウツー本」?意外だな、と思いきや・・・ 「場をつくる」プロからの愛のメッセージだった。 私たちは人が集…

『ハグモミ』手島渚(マーブルトロン)

→紀伊國屋書店で購入 「ハグするように、モミモミしよう!」 「ハグするようにモミモミしよう!」 想像しただけで、うっとりする言葉だ。 「ハグモミ」は若きセラピスト、手島渚さんが、 暮らしの中でパートナーと、家族と、子どもと、 それから、なによりも…

『猫を愛する人のための猫絵本ガイド』さわださちこ(講談社)

→紀伊國屋書店で購入 「トラウマを乗り越えて愛してしまっているのかも」 ネコ派?イヌ派?と聞かれたら断然イヌ派!と答える。 それなのに、絵本となると、猫がでてくるものが気になって仕方ないことに気付いた。 ネコという存在への永遠の憧れ? 嫉妬? え…

『居場所のちから~生きてるだけですごいんだ~』西野博之(教育史料出版会)

" target="_blank" > " target="_blank" >→紀伊國屋書店で購入 「居場所を生み出す「まなざし」これだけは手に入れたい15の心得」 NPO法人フリースペースたまりばの西野さんに 何度か、お会いしたことがある。 穏やかな、すきとおった瞳ですうっと心の中に入…

『走れ!T校バスケット部』松崎洋(彩雲出版)

→紀伊國屋書店で購入 「げらげら笑って、ボロボロ泣いて。」 紀伊国屋の笹塚店に、ずっと平積みしてあるから、きっと沢山の人がファンなんだろうなぁ・・・と思いながらずっと横目で眺めていました。 そして、とうとう我慢できなくなって、1巻目を買ってしま…

『かがくのとも500号記念 かがくのとも復刻版全50冊』福音館書店(福音館書店)

→紀伊國屋書店で購入 「「かがくのとも」が、好きだった。」 復刻の大ニュース! 急いで予約をしなくては! 「こどものとも」と一緒に、毎月本屋さんが届けてくれた。 我が家の玄関に、50CCバイク、(カブ)がとまり、 本屋さんが降りてきて、荷台のケース…

『子育て支援ひだまり通信』高山静子(チャイルド本社)

→紀伊國屋書店で購入 「遊びとしつけの上手なコツ」 まさに、「な~んだ~そうだったの!」の本。 山のようにある「育児書」を乗り越えて出てきた新刊である。 育児書は数あれど、 私の中では、これが、横綱。 どーんと、全国の書店で平積みして売ってほしい…

『こぐまくん、ないしょだよ』ふくだじゅんこ ぶん え(大日本図書)

→紀伊國屋書店で購入 「「ないしょ」のリリース」 ないしょだよ って約束させられちゃったこぐまくん。 でも、へとへとになるくらい、 「ないしょ」って重い。 「ないしょ」の手放し方はむずかしいよね。 大人になった今だって、慣れてないんだから こどもた…

『守り人(全10巻完結セット)』上橋菜穂子(偕成社)

→紀伊國屋書店で購入 「オトナの夏休み課題図書」 とても大切で、大好きな友人に薦められて読んだ。 ファンタジーといってしまうと、レッテルをはるようで失礼な気がするが、 やはりファンタジーなんだろうな、とも思う。 とにかく世界が濃密で、いつまでも…

『後手という生き方-「先手」にはない夢を実現する力』瀬川昌司(角川書店)

→紀伊國屋書店で購入 「情熱を燃やし続けて」 必ずしも、「先手必勝」ではないらしい・・・ 先日、webニュースを見ていたらこのような報道があった。 将棋のプロ公式戦で08年度の先手勝率が、 日本将棋連盟が統計を取り始めた1967年度以降、初めて5割…

『としょかんライオン』ミシェル・ヌードセン さく ケビン・ホークス え 福本友美子 やく(岩崎書店)

→紀伊國屋書店で購入 「あなたの図書館をみつけて。」 忘れもしない、小学校1年生のとき。 実家から歩いて5分もかからないところに、図書館ができた。 嬉しかった。 年子でひとつ下の妹と、ひたすら通った。 夏休みは朝ごはんを食べたらでかけ、 お昼になっ…

『和の切り絵』我那覇 陽子(雄鷄社 )

→紀伊國屋書店で購入 「新しい年への準備」 新しい年を迎える準備をするということは、 今年一年の自分を振り返り、 新たな気持ちで目標をたてることにもなりますね。 大切な、大切な、一年のはじまりを どう、すごすか。 大事だからこそ、準備をするのです…

『品川に百人のおばちゃんみ~っけ!みんなで子育てまちづくり』丹羽洋子(ひとなる書房)

→紀伊國屋書店で購入 「「おばちゃん」というステイタス」 おばちゃんになろう。 女性は、年をかさねれば自然におばちゃんになれると思っている人が多いと思いますが、それは単なる経年変化であり、熟成した姿ではないのです。笑 世の中にはいろんなオトナが…

『コドモダマシ-ほろ苦教育劇場』パオロ・マッツァリーノ(春秋社)

→紀伊國屋書店で購入 「まあ、まんず、一杯。」 「反社会学講座」でノックダウンされている私は、 店頭でこの本を迷いなく手に取りました。 正直言うと、ちょっぴり読むのが怖い気持ち。 だって、だって、なんたって、「コドモダマシ」。 どんな痛いことが書…

『かえでがおか農場のいちねん』アリス&マーティン・プロベンセン さく / きしだえりこ やく

→紀伊國屋書店で購入 「きせつをたのしむために。」 農場の一年を描いた絵本。 どこからひらいて、どこからながめても、うっとりしているのは、 我が家の5歳の娘です。 我が家では、「絵をよむ」ためにも、 小学生になるまで積極的には字を教えていません。 …

『霧のむこうのふしぎな町』柏葉幸子(講談社)

→紀伊國屋書店で購入 「心がやわらかいうちに。」 夏休みも佳境にはいり、子どもたちの宿題がちょっぴり気にかかるようになった今日この頃。本屋さんの児童書コーナーにも、あきらかに読書感想文狙いの親子が出没している。 (あぁ、あれこれ推薦したい) 新…

『学びをつむぐ<協働>が育む教室の絆』金子奨(大月書店)

が育む教室の絆" title="学びをつむぐが育む教室の絆" src="http://bookweb.kinokuniya.co.jp/imgdata/4272411969.jpg" border="0" /> →紀伊國屋書店で購入 「学びあう場のデザイン」 けっして、高校の授業に興味があったわけではない。 の文字にひかれた。 …

『おうちで楽しむにほんの行事』広田千悦子(技術評論社)

→紀伊國屋書店で購入 「暮らしの中のにほん」 私は日本で生まれ、日本で育っている。 でも、どれだけ日本のことを理解して紹介できるかな、と思ったとき なにも難しく考えることはひとつもなく、何気ない暮らしのなかにたくさんのにほんの文化が息づいている…

『ちいさいおうち』バージニア・リー・バートン文・絵 石井桃子訳(岩波書店)

→紀伊國屋書店で購入 「石井桃子さんありがとうございました」 4月2日に、とうとう石井桃子さんが亡くなられた。昨年の春には100歳の記念のブックフェアなどが開催され、楽しんだものだった。 悲しみにくれていてもあっというまに5月になってしまう。時は残…

『乳児保育の基本』汐見稔幸・小西行郎・榊原洋一【責任編集】(フレーベル館)

→紀伊國屋書店で購入 「横綱級の課題図書!」 乳児に関わる人にとっての、平成の課題図書。 しかも横綱級。 乳児保育の基本。基本とは、何か。 こうあるべき、といった議論ではない。かといって、マニュアルでもない。 毎日の実践の中でくりかえし、丁寧に積…

『失われた手仕事の思想』塩野米松(中公文庫)

→紀伊國屋書店で購入 「手仕事がつないでいくもの」 私の祖父は大工だった。 まじめで誠実な祖父のところには、近所からたくさん仕事がきた。 まだ、近所を歩くと、祖父の「仕事」がたくさん残っている。 手でつくりだしたものを、顔がみえる人がつかう時代…

『こども、こころ学』石川憲彦(ジャパンマシニスト)

→紀伊國屋書店で購入 「人間の親子は必ずすれちがう。(!!!)」 いくつかの短いエッセーで構成された一冊。何度も読み返して、深いところでの気づきをもらう。 白状すると、装丁とサブタイトルに惹かれて手に取ったのだ。 寄り添う人になれるはず と添え…

『親の品格』坂東眞理子(PHP新書)

→紀伊國屋書店で購入 「いい親になりたいと素直に言おう。」 実は、「いい親」なんて気恥ずかしくてなりたくないし呼ばれたくなかった。 (いや、あなたはいい親だとは、けして呼ばれないんだけれども) でも、シンプルに考えてみると 日々、いい親でありた…

『新版 子どもからの自立』伊藤雅子(岩波書店)

→紀伊國屋書店で購入 こどもをあずける、ということの大切さを、あらためて今、ゆっくり考えてみたい。 こどもにとっても、あずけられるという体験は、 けっしてオトナの(オンナの)都合でその時間を我慢してやりすごしているというものではないのだ。 子ど…

『タイコたたきの夢』ライナー・チムニク(パロル舎)

→紀伊國屋書店で購入 →紀伊國屋書店で購入 童話屋さんのが絶版になっていてさびしく思っていたけれど数年前パロル舎から復刊。 今でもなんとか買える本らしいです。 よかった。細々とでいいから売っててね、紀伊國屋さん。 ライナーチムニクの本は「クレーン…

『雨、あめ』ピーター・スピアー(評論社)

→紀伊國屋書店で購入 「楽しい季節がやってきた!」 →紀伊國屋書店で購入 いよいよ、うっとおしい季節が来たと思っているのは、こどもゴコロを忘れたつまらない大人なのだ。 日本のいいところは、梅雨というひとつの季節があるところ! 雨の日に徹底的に遊び…

『Nobody&#39;s Perfect』子ども家庭リソースセンター(ドメス出版)

→紀伊國屋書店で購入 「完璧な人はいない」 →紀伊國屋書店で購入 カナダの保健省がつくった、0歳から5歳までの子をもつ親のための支援プログラムのテキスト。 とにかく、とにかく、ていねいに注意深くつくられている。 日本にそのままあてはめることは難しい…

『人生のほんとう』池田晶子(トランスビュー)

→紀伊國屋書店で購入 間に合わなかった。 池田晶子さんが亡くなった、ということを、たった今、知った。 池田さんの言葉は、とても優しくココロにしみるのだけれど、本当にていねいに、ゆっくり読まないと 私には難しかった。うかつに「読んでいます」なんて…

『ねじまき小学生』まついなつき(株式会社カンゼン)

→紀伊國屋書店で購入 2月も末になってきて この春小学校へ入学するお子さんがいる家はだいぶそわそわしてくるハズ。 我が家も次男くんが入学予定。 生まれて6年たつのだから次は小学校なのだが、今更ながら驚いたりしている。 えぇ、あなた、もう、ガッコ…

『十二支のお節料理』川端誠(BL出版)

→紀伊國屋書店で購入 →紀伊國屋書店で購入 年末の、それはそれはあわただしい時期。 大掃除、食材の調達、帰省の準備、あぁ、年賀状は・・・ あれ?ちょっと待って。あわただしいのは、大人だけ。 子どもたちにはいつもの時間が流れている。 ごめんごめん。…