2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧
→紀伊國屋書店で購入 著者の桐野作人氏は以前は朝廷陰謀説をとっていたが、2001年の『真説 本能寺』で自説をとりさげ、光秀単独犯行説に転じた。立場を変えた直接の理由は『晴豊公記』の輪読会に参加し、信長と朝廷の間に深刻な対立などなかったと確信したか…
→紀伊國屋書店で購入 本能寺の変をあつかった本やテレビ番組は夥しい数にのぼるが、その多くは明智光秀の謀反の背後には共犯者ないし別の真犯人がいるという陰謀説をとっている。近年の信長人気の高まりとともに、陰謀説はいよいよ花盛りであるが、本書はそ…
→紀伊國屋書店で購入 最近はイエズス会陰謀説などという奇説まであらわれていて、本能寺の変の謎解きは煮詰まった感があるが、本書はまったく新しい視角から信長と本能寺の変に光をあてた本である。新しい視角とは室町幕府第六代将軍足利義教である。 義教は…
→紀伊國屋書店で購入 わたしが本能寺の変に興味を持ったきっかけは半村良の『産霊山秘録』だった。 もう30年以上前になるが、『石の血脈』で華々しく再デビューした半村良がSFマガジンで『産霊山秘録』の連載を開始した。皇室を守るために歴史の背後で暗躍す…
→紀伊國屋書店で購入 「フィールドノワーカーへの頼もしい援軍」 フィールドワークを行うときには必ず記録を残しますが、この記録のことを「フィールドノーツ」と呼びます。「フィールドノーツ」などというと、何か学問的で特別なものをイメージしてしまうか…
→紀伊國屋書店で購入 →紀伊國屋書店で購入 本能寺の変の真相については諸説あるが、近年、朝廷陰謀説が人気がある。信長に既得権益の破壊者を期待する小泉前首相的な読み方には古い権威の象徴である朝廷と対決し、つぶされたとする解釈が一番整合するからだ…
→紀伊國屋書店で購入 車を運転中、ラジオから流れてきた物語に思わず耳を奪われた。本の朗読だった。「僕」が子供の頃、毎日を自然の中で過ごし、いろいろな昆虫や小動物を見つけては育てた思い出が語られる。命を慈しみ、大切に育てた気持ちが痛いほど感じ…
→紀伊國屋書店で購入 本書評は、早瀬晋三著『歴史空間としての海域を歩く』または『未来と対話する歴史』(ともに法政大学出版局、2008年)に所収されています。 「フー」、この本の読後感は、このなんとも言えぬ一言に尽きる。読んでも読んでも終わらない本…
→紀伊國屋書店で購入 本能寺の変後、信長の遺体が見つからなかったことは変の背景とともに日本史上のミステリーとなっている。本作はその謎解きに挑戦した話題作で、今年の正月にはTVドラマになっている。 本能寺の変と信長の遺体の行方の謎解きを試みた小説…
→bookWebで購入(ちくま学芸文庫) →bookWebで購入(ちくま学芸文庫) ●「メディア論的啓蒙の書」 本書は、フリードリヒ・キットラーの第四番目の書籍であり、『書き込みのシステム 1800/1900』(未邦訳)と並ぶ主著の一つである。最近では情報工学への言及…
→紀伊國屋書店で購入 ●「根源的問いとしての技術――ベルナール・スティグレールの 「冒険」」 『エピメテウスの過ち』は、ベルナール・スティグレールの数多い著作のなかでも、その技術哲学の基礎をなしている主著の『技術と時間』シリーズ(2007年現在で…
→紀伊國屋書店で購入 ●「私たちの知のあり方は、言説を保存し、記録するシステムの論理によって決定される」 ふだん、私たちは自由に世界を見わたし、物を考えている。私たちは目の前の事物をごく自然にまなざし、それに意味を与えていく。まなざし、意味を…
→紀伊國屋書店で購入 削るのは難しい。 何の話か。原稿の話である。今、校正している原稿があり、ざくざくと削らなければならないのだ。 もともとものを書くのが好きなので、「追加で××ページ書く」という仕事はあまり苦にならない。下手をすると楽しいこと…
→『ライク・ア・ローリング・ストーン』マーカス・グリル(白夜書房) 『ローリングストーン日本版』(インターナショナル・ラグジュアリー・メディア) BGM(Nine Inch Nails/year zero (2007)) 「ノートが始められない」 言いたいことは山ほどあって 感…
→紀伊國屋書店で購入 本書評は、早瀬晋三著『歴史空間としての海域を歩く』または『未来と対話する歴史』(ともに法政大学出版局、2008年)に所収されています。 新聞広告で、投資信託や個人向け国債が、やたら目につくようになった。かつては、年金に多少の…