大串尚代
→紀伊國屋ウェブストアで購入 「物語はひとつではない」 わたしの実家は戦前に立てられた古い平屋建てである。おそらく当時はちょっと珍しかったかもしれない洋風の部屋もあり、文化住宅風の家といえるかもしれない。そういえば少しは聞こえがいいが、なにし…
→紀伊國屋ウェブストアで購入 「酒が織りなす物語」 わたしはふだん自分からはめったに飲酒をしない。というより、酒を飲みたいと思ったことがほとんどない。体質的に飲酒ができないという部分が大きいが、食事中も水かお茶があればよく、楽しいことがあって…
→紀伊國屋ウェブストアで購入 「生と死をめぐるおもしろ対談集」 まったく科学的な知識のないわたしでも、「再生医療」とか「ES細胞」とか「iPS細胞」とかは聞いたことがあるし、京都大学iPS細胞研究所の山中伸弥教授がノーベル賞を受賞したことや、iPSのiが…
→紀伊國屋ウェブストアで購入 「文学研究の新たな地平へ」 作家であれ研究者であれ、この人と同じ時代を過ごすことができてよかった、と思える人々がいる。新刊を心待ちにしたり、掲載論文を探したりする対象は、多い方が楽しい−−すべてをフォローするのは大…
→紀伊國屋書店で購入 「老いを受け止める」 長い学生時代を経て、わたしが就職をしたのは29才の時だったが、そのとき真っ先に思ったのは、「あと36年しか働けない! はやく家かマンション買って住宅ローン組まなきゃ!」ということだった。実際に住宅ローン…
→紀伊國屋書店で購入 「リスクに寄り添う」 リスクとは何だろうか。試みに手元にあるリーダーズを引いてみる。「危険、冒険、危険性(度)、損傷(損害)のおそれ、リスク、危険要素 保険対象としての危険、事故、危険率、保険金、被保険者…」といった語義が…
→紀伊國屋書店で購入 「路上の声、台所の音」 『ビッグイシュー日本版』を買うようになってから、もう6年ほどになるだろうか。最初はホームレスの支援運動を手伝っている母から、「こんな雑誌があるの、見かけたら手にとってみてね」と渡されたのがきっかけ…
→紀伊國屋書店で購入 「夜空を見上げて、暦を感じる」 書評空間という場を与えていただいているにもかかわらず、長く休んでしまったり、かと思うと思いついたように書評をアップするいいかげんなわたしとは対照的に、ストイックなまでにコンスタントに書評を…
→紀伊國屋書店で購入 「恋のルール・新しいルール」 どうしよう。何から話せばいいかわからない。読み終わったあと、猛烈に「この本について語りたい!」と思い立ってパソコンを立ち上げたものの、わたしの言葉ではこの本に追いつかないような気がしてぼんや…
→紀伊國屋書店で購入 「地図をもってSF文学の旅に」 SF——サイエンス・フィクション——ときくと、すこし身構えてしまう。うっかりしたことを言ってしまうと、その道に通じた人たちから(つまりSFファン)完膚無きまでにたたきのめされてしまうか、「フッ…こい…
ワンダーランド――明治から平成まで" title="ワンダーランド――明治から平成まで" src="http://bookweb.kinokuniya.co.jp/imgdata/4625684080.jpg" border="0" /> →紀伊國屋書店で購入 「 ここのところ、三歳になる愚息につきあってケーブルテレビのディズニー…
→紀伊國屋書店で購入 「これから生まれ来るキティーたちに向けて」 この本は旅をする。2009年の東京から、1945年を経て、1929年のフランクフルトと弘前へと。その旅の途中で訪れる場所と時間は、さまざまに交錯しながら、現在のわたしたちへと繋がっている。…
→紀伊國屋書店で購入 「見逃した風景をとどめるために」 数年前、アメリカ・カリフォルニア州に住む友人から子供が生まれたという知らせを受けた。そしてその愛くるしい男の子が、ダウン症であるということも。その知らせをうけたわたしは、無事に彼女の出産…
→紀伊國屋書店で購入 「少女とはいったい何ものなのか?」 「少女」という言葉は考えれば考えるほど不思議だ。性別を表すと同時に、人間の成長のある特定の一時点を示す言葉ではあり、日常的によく使用される言葉だ。だが、「少女」という言葉からわたしたち…
→紀伊國屋書店で購入 「真夜中の危機を越えて」 「生理が来ない」ということは、かなりの一大事だ。まっさきに思い浮かぶのは妊娠で、身に覚えがない場合はストレスからくる体の不調による生理不順だったりもする。婦人科系のトラブルを心配しなければならな…