2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧
→紀伊國屋書店で購入 「書店でアルバイトしよう」と、本気で考えたのは、前の会社を辞めた時でした。すぐさま知人に止められました。「自分の本の売れ行きをリアルタイムで見られる職場なんかやめとけ」というのです。冷静に考えればそのとおり。作家に面と…
→紀伊國屋書店で購入 「「拡張現実」の時代の子ども向けファンタジー」 本作は、イラストレーターのなばたとしたか氏による、「きもかわいいこびと」たちの物語であり、すでにひそかなブームとなりつつある一連の「こびと」関連の著作の一作目にあたるもので…
→紀伊國屋書店で購入 「「男子的野望」を転換させるための特効薬」 読後感が実に爽快な一冊である。期待以上の内容といってよい。当初は「?」のついた疑問形の書名が頼りなさげに感じられて仕方なかったのだが、まさに「どんでん返し」ともいえる結論を読ん…
→紀伊國屋書店で購入 「時空間感覚の変容を描きだした名著」 本書は、ドイツの歴史家ヴォルフガング・シヴェルブシュによる、もはや古典とも言うべき著作であるが、昨年末付けで新装版が刊行され、その内容に鑑みて、今日でも得るところの大きい著作としてこ…
→紀伊國屋書店で購入 「“超二流”の野球マンガ」 ヤクルトや阪神、楽天などの監督を務めた野村克也氏が、著作の中でよく唱えている言葉がある。それは「超二流の選手になれ」というものだ。 いわく、イチローのように、全てに秀でた超一流選手になれるものは…
→紀伊國屋書店で購入 こかんわかしゅう。 まるで男色をテーマにした洒落本のタイトルのよう、と、副題には「男の裸は芸術か」。そう、これは男性裸体表現をめぐるいたって真面目な論考なのだった。 きっかけは、著者が赤羽駅前で発見した男性裸体彫刻である…
→紀伊國屋書店で購入 「1960年から現在までにアメリカ白人社会に起こったこと:保守派からの声。」 アメリカの保守系シンクタンク「アメリカン・エンタープライズ研究所」の研究員であるチャールズ・マレーの新刊。 マレーは「ベル・カーブ」という著作(リ…
→紀伊國屋書店で購入 こういう本は、勉強になるからといって、すぐ読むことができるものではない。心の準備ができるだけの知識と目的意識が必要だからだ。 本書は、序論、5編17章、結論からなる。序論で本書の研究姿勢を明らかにし、第1編3章で研究方法を論…
→紀伊國屋書店で購入 「独身男性も楽じゃないと思える作品」 ニューヨークに住んでいる僕にとって、ニューヨークがたくさん出てくる物語はそれだけで楽しめる。きっとこの街が好きなのだと思う。 W・Wノートン社より出版されたトマス・ベラーの短編集『セ…
→紀伊國屋書店で購入 「脳科学・身体運動学からひもとく、音楽する脳と身体の神秘」 ピアノストの指の動きと、それをコントロールする脳の活動の関連が、とてもわかりやすく書かれている。「練習して弾けなかったことが弾けるようになると、脳や身体はどう変…
→紀伊國屋書店で購入 「命と愛の緊張関係」 一冊の本の記憶というのは、どのようなものなのだろうか。ある人にとっては、それはいくつかの印象に残る文章で表されるかもしれない。またある人にとっては、プルーストの『失われた時を求めて』におけるマドレー…
→紀伊國屋書店で購入 1995年の阪神・淡路大震災のときは、すぐに2階から震源地の見える実家に行き、その後の復旧状況も具に見たが、しばらくすると報道を見聞きすることができなくなった。今回の東日本大震災・福島第一原子力発電所事故の報道も、しばらくす…
→紀伊國屋書店で購入 「本の品格は表紙にある」 私の大好きなブックデザイナー、小泉弘さんの本が山と溪谷社から出版された。 題して『装丁山昧』(そうていざんまい)。 本と同じくらい山を愛する「紙のアルピニスト」小泉弘さんが、これまで装丁してきたた…
成田共助[法政大学出版局] 恒例の〈書物復権〉8出版社共同復刊もおかげ様で第16 回目を迎えます。小部数の専門書を、もう一度蘇らせるこの事業は、多くの読者に支えられ、継続した企画として評価を受けるようになってまいりました。 近年の出版業界は売上…
→紀伊國屋書店で購入 「文学研究の硬派と軟派」 諏訪部浩一さんは研究者としては「硬派」である。たとえば、諏訪部さんの授業では一冊の小説を何年もかけて読むらしい。一回の授業で読むのは数頁、一年でも数十頁という勘定である。実に禁欲的なやり方だ。十…
→紀伊國屋書店で購入 「かぐや姫よりも切なく、ETよりも可愛い」 宮部みゆきの時代小説には、善人ばかりが登場する。人格は円満で、年齢相応に世知長けて、分相応をわきまえている。人並みにある短所も、相方(あいかた)に抱えられて帳消しになること頻り。こ…
→紀伊國屋書店で購入 2001年から06年の首相在職中、毎年靖国神社に参拝し、内外で物議を醸した小泉純一郎も、ちょうど小学校時代と重なる大学新入生にとっては「過去」の人で、説明をしなければならなくなった。なぜ日本は「戦後」という過去を、現代の問題…
→紀伊國屋書店で購入 「ご存知、刑事デイブ・ロビショーが活躍するエンタメ小説」 アメリカの人気スリラー作家、ジェームス・リー・バークのインタビュー記事がニューヨーク・タイムズ紙に載った。 刑事デイブ・ロビショーが活躍するディテクティブ・ストー…
『林達夫とその時代』渡邊一民(岩波書店) →紀伊國屋書店で購入 初版1988・最終版1989年◆四六判◆372頁◆税込3465円(本体3300円) ISBN4-00-001861-2 林達夫とはなにか。日本の知的風土の中でひときわ異彩を放ち、ときに激越なまでの振幅を見せる林達夫の深く…
『『キング』の時代 国民大衆雑誌の公共性』佐藤卓己(岩波書店) →紀伊國屋書店で購入 初版2002・最終版2005年◆四六判◆484頁◆税込4410円(本体4200円) ISBN4-00-022517-0 日本初の100 万部を達成した伝説的「国民大衆雑誌」――その意味を近代日本史に位置づけ…
『千年王国と未開社会 メラネシアのカーゴ・カルト運動』ピーター・ワースレイ/吉田正紀訳(紀伊國屋書店) →紀伊國屋書店で購入 初版1981・最終版1989年◆四六判◆424頁◆税込4830円(本体4600円) ISBN978-4-314-00345-2 近代ヨーロッパ文化との接触を機に起こ…
『焔の文学 完本』モーリス・ブランショ/重信常喜、橋口守人訳(紀伊國屋書店) →紀伊國屋書店で購入 初版1958・最終版1997年◆四六判◆466頁◆税込5040円(本体4800円) ISBN978-4-314-00796-2 無と有、沈黙と言葉、死と生……。揺れ動く作家の魂を文学の〈焔〉の…
『「表現の自由」を求めて アメリカにおける権利獲得の軌跡』奥平康弘(岩波書店) →紀伊國屋書店で購入 初版1999・最終版2000年◆A5判◆380頁◆税込4095円(本体3900円) ISBN4-00-001921-X 迫害と闘い、「自由」を求めて葛藤と苦闘を続けてきた人々の数百年の歴…
『出産と生殖観の歴史』新村拓(法政大学出版局) →紀伊國屋書店で購入 初版1996・最終版1997年◆四六判◆334頁◆税込3150円(本体3000円) ISBN978-4-588-31206-9 性愛・受胎・出産をめぐる古来の諸見解から、性と生殖の分離をもたらす現代の生殖技術の発展まで…
【オンデマンドとは】 *書籍の内容をデジタル・データで保存し、注文をいただいた時点で印刷・製本するシステムです。内容はオリジナル本と変わりはありませんが、装丁、外見などが異なります。 *ご注文の際には、以下の点にご注意ください。 1) 注文によ…
■ 自分が大学生だった頃に、当たり前のように大学生協の書店に平積みされていた書物が早々に絶 版になっている世の中のサイクルの速さと、良書が伝えられていないことに愕然としています。(41 歳・女・会社員) ■ 今回は一部オンデマンド製本を取り入れてい…
→紀伊國屋書店で購入 古書店の店先に、買い取られてきたばかりらしい、整理もされてないまま紐で括られた、「古本」という商品になる以前の物体が無造作に置かれてあるのをみると、虫食いの葉っぱがそのままだったり、まだ泥がついたままだったりする採れた…
→紀伊國屋書店で購入 大学時代の先輩がひとり、テレビ局に就職しています。夕方のニュース番組に配属された彼は「何がつらいって、被害者の家のチャイムを押すのがつらい」と言っていました。それはそうでしょう。被害者にとっては迷惑以外の何ものでもあり…
→紀伊國屋書店で購入 「紙と人間の親和性は永遠か?」 待ちに待っていた本が刊行された。『印刷雑誌』連載中から、本になるのをずっと待っていたものだ。紙と印刷について、文化、歴史、科学技術面からの考察をはじめ、9.11やWikiLeaks問題といった政治経済…
→紀伊國屋書店で購入 「トラウマを乗り越えて愛してしまっているのかも」 ネコ派?イヌ派?と聞かれたら断然イヌ派!と答える。 それなのに、絵本となると、猫がでてくるものが気になって仕方ないことに気付いた。 ネコという存在への永遠の憧れ? 嫉妬? え…