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プロの読み手による書評ブログ

原正彦

『フェイスブック 若き天才の野望<br> 5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた』<br> David Kirkpatrick【著】滑川海彦・高橋信夫【訳】(日経PB社)

5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた" title="フェイスブック 若き天才の野望5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた" src="http://bookweb.kinokuniya.co.jp/imgdata/4822248372.jpg" border="0" /> →紀伊國屋書店で購入 「Fr…

『原点 勝ち続ける組織作り』原 辰徳(中央公論新社)

→紀伊國屋書店で購入 「世の中は、スポーツとは違い、実力主義ではない こうして半年が過ぎ、私は朽ちて堕ちて行く 真実を伝えたところで、この世は成り立たず 私はこうして死んで行く」 私への論評は私の糧(かて)にはなるが、それでも、真実を伝えられな…

『書評で読む近世史』深谷克己(名著刊行会)

→紀伊國屋書店で購入 「日本には書評文化が根づかない と言われるのは何故か? 」 書評の評というのがあってそれが中々、的を得ていて、恐れ入る 良くも悪くも筆者の立ち位置を知るのは 筆者ではないことが良く分かる 相次ぐ雑誌の廃刊の中で、早く廃刊にな…

『弱者の兵法』野村克也(アスペクト)

→紀伊國屋書店で購入 「例えば ダニエル・クレイグ 」 例えばアカデミー賞授賞式に招待され、または何かのプレミア試写会でも良い。黒塗りのリムジンで乗り付け、夫婦でも夫婦でなくても同伴で、男性は女性を女性は男性をエスコートしながらされながらレッド…

『「見た目」で選ばれる人』竹内一郎(講談社)

→紀伊國屋書店で購入 「人は足元を見る」弱みに付け込む以前に、人はどんな靴を履いているかを見る まさに語源そのもので、足元は人の値踏みでもある 「人は、物は、布をまとって初めて本質が観える」 昔、クリスト氏に直接聴きました 裸でいるより、衣服を…

『この言葉の語源を言えますか?』日本語倶楽部編(河出書房新社)

→紀伊國屋書店で購入 「人は1年後に死んでいるかもしれないですから 雨上がりの夜空に 毎日がブランニューデイ」 忌野清志郎さんが亡くなられたということで高校のクラス会を思い出すのも一つの手かもしれません RCサクセションの語源が、ある日作成しよう…

『エリック・クラプトン自伝』<br> エリック・クラプトン(著)中江昌彦(訳)(イースト・プレス)

→紀伊國屋書店で購入 「私はどこにいても違和感を感じて」 (BGM: Truth Be Told & Serendipity (Tal Wilkenfeld)) 夢の中で花言葉を教えてくれた人は 何の違和感もなく 私の横でこうして普通にしていてくれる だから、夢から覚めた世界では 本当はもういい…

『リリィ、はちみつ色の夏』<br> Sue Monk Kidd(著)小川高義(訳)(世界文化社)

src="http://bookweb.kinokuniya.co.jp/imgdata/4418055142.jpg" border="0" /> →紀伊國屋書店で購入 「Lily Dakota Fanning こんな女の子が同じクラスにいたらどうしよう」(BGM: If I Ain't Got You (Alicia Keys)) 映画で、思わぬ所で涙が出てしまう経験…

『交渉術』佐藤 優(文藝春秋)

→紀伊國屋書店で購入 「時代遅れの社会 残された時間 それを代表する人達」(BGM: Returns (Return to Forever)) 何10頁にも及ぶ何冊もの文章を書いて毎日のように校正して、やはりどうしても満足出来ず インプロビゼーションにはやはり基礎が必要であると …

『世界がキューバの高学力に注目するわけ』吉田太郎(築地書館)

→紀伊國屋書店で購入 「バークにまかせろ ハニーにおまかせ スマートさん、あとはあなたにおまかせよ」 2009年はこれで始まる何でこれが来たか?これには因果と必然がある http://che.gyao.jp/ *** 私の右目の右端の方、そう、ロドプシンのレチナールの光…

『キューバ 革命と情熱の詩』「地球の歩き方」編集室(ダイヤモンド社)

→紀伊國屋書店で購入 「雑事に忙殺される日本が待っている」 11/12 from NRT日本シリーズは一挙手一投足?凄かったですね 久々にしっかり観てしまいました 渡辺監督は「WBC?それは原監督でしょう」と言ったとか 今成田ですが、出発が遅れています 今夜はバン…

『フランシス・F・コッポラ』村上龍、他(エスクァイアマガジンジャパン)

→紀伊國屋書店で購入 「私はただ単に忙しくしているだけで何も達成していない気がしてならない しかし今なら「地獄の黙示録」の映画評をもっと上手く書ける気がする」 私の顔写真がある機関誌に載って、それもプロのカメラマンが何十枚と撮って、その中から…

『阪急電車』有川 浩(幻冬舎)

→紀伊國屋書店で購入 「やられた〜 週末の午後を一気に読ませる 池上線でも大井町線でもなく」 ロンドンでは季節によらず、行くたび毎にロールスロイスをよく見かける。人がよく見かけると感じるのは、車の総数の何%以上がロールスロイスだからだという報告…

『8 1/2』<br> フェデリコ・フェリーニ【監督・脚本】<br> マルチェロ・マストロヤンニ【主演】<br> (IMAGICA TV(紀伊國屋書店))

→紀伊國屋書店で購入 「無知を宣言してるようなものさ でも時々、それを強いられてることもある (フェデリコ・フェリーニ)」 映画好きか、そうでないか?フェリーニの映画に耐えられるか、そうでないか ・・・かもしれない 岩波ホールのビスコンティでも、…

『論集 川端康成-掌の小説』川端文学研究会【編】(おうふう)

→紀伊國屋書店で購入 「少女の羽織に触れただけの少年」 自宅の部屋のドアの裏側にいつも1枚のポスターが貼ってあります ポスターというよりは、新聞の1面広告なのですが この部屋は私が使う前は、上の子が使っていて その子が貼ったものでした いつもふと…

『夢十夜 他二篇』夏目漱石(ワイド版岩波文庫)

→紀伊國屋書店で購入 「Led Boots(上原ひろみ)で目が覚めて 夢の輪郭がはっきりしたところで 寝入った時は「金子な理由」なのに」 最近、生々しい夢を見ます。生々しいと言っても、そういう生々しさではなく、登場人物が自分の日常の身の回りの人物で、日…

『ワンダー植草・甚一ランド』植草甚一(晶文社)

→紀伊國屋書店で購入 「私はジョギングと雑文が好き 今何故再び、植草甚一なのか 私は自分で解決しようとした」 羽田から志木行きのリムジンバスは22時20分発で、和光市行きは21時50分発なので、今21時49分なので後者を選び、その30分の差はかなり大きい。伊…

『五味康祐 音楽巡礼』五味康祐(新潮オンデマンドブックス)

→紀伊國屋書店で購入 「JBL」 あれは12月の28日過ぎ、29日だったか30日だったか。何れにしても正月休みに入るので、建物は全館ロックされてしまうので、夕方の5時だったか、出て行きなさいとアナウンスがあって、私はソソクサと身の回りの物を片付けて、建…

『東山魁夷 Art Album 全3巻セット』 東山魁夷[著] 東山すみ[監修] (講談社)

→紀伊國屋書店で購入 「青の風景 橙の風景 白の風景 さもなくば穿つか」 桜が満開です徹夜明けで一人歩くキャンパスは 贅沢極まりないものです 今日が始まっているのに、全く片付かず 私だけが昨日のままでも仕方がないです 東山魁夷展(3/29〜5/18、生誕100…

『ゆっくり走れば速くなる』浅井えり子(ランナーズ)

→紀伊國屋書店で購入 「LSDって言っても Lucy in the Sky with Diamonds ではありません」 確かに子供の頃からミュージカルには馴染みがありましたけど、お金もなく仕方なくビクトリアステーションの裏の安いB&Bにいた時も、ほとんど毎日マチネのミュージカ…

『DEATHTOPIA 廃墟遊戯 Handy Edition』小林伸一郎(メディアファクトリ)

→紀伊國屋書店で購入 「私は見てはいけない写真集 私は私の必然のトラウマに いやな想いに浸りたいとき」 西に向うと得るある想い、幸運の兆しだというセンテンスがいつも気になります。 かなり昔のことですが、多分、英語の歌詞の和訳だと思いますが、その…

『はじめてのジャズ・ギター』天野 丘(リットー・ミュージック)

→紀伊國屋書店で購入 「はじめての」はじめての そういう書棚 新年早々、想像を絶する、ある意味、創造をも絶する忙しさで、らっと言う間に(あっと言う間だろ(サンドウィッチマン))過ぎて行ってしまい、ある意味、今年を象徴するかのような政治的強行軍で…

『インドの衝撃』NHKスペシャル取材班【編著】(文藝春秋)

→紀伊國屋書店で購入 「秒針に追われる強烈な生活それでもジェリー・ルイスは人が来ればいつも間抜けな顔をする」 水曜早朝、キューバのC首相の御子息と都内のホテルで朝食を取りながら会談。本人、側近、大使、そして私の4人。キューバの難しさ、科学立国…

『TOKYO YEAR ZERO』David Peace【著】酒井武志【訳】(文藝春秋)

→紀伊國屋書店で購入 「予定日は12頁」 実は今の車にする前はT社のSupraでした。 高速に入った時のスポーツシートに押し付けられる加速といい、低い車高で路面を捕らえる太い足まわりといい、そしてボディに伝わる吹き上がるエンジン音といい、かなりのお気…

『東京ミッドタウンのアートとデザイン』清水敏男【監修】(東京書籍)

→紀伊國屋書店で購入 「体がよじれる時 四人囃子の復活 空を見上げる時」 かつて私が日本に住んでいた頃、六本木にお気に入りの奇妙なテラスがありました。右はリッツカールトン、少し右奥には東京タワーの先っぽだけが見え、正面にはカタツムリのようなオブ…

『The Films of Luc Besson:Master of Spectacle』Susan Hayward and Phil Powrie(Manchester Univ Press)

→紀伊國屋書店で購入 「Re: 休暇中」 メイルありがとう。何か健康そうで何よりです。 私も先月人間ドックにかかりましたが、特にこれと言って大きな問題はなさそうですが(そうでもないですけど)年々数値が年相応になっていくような感じです。 (何か低血糖…

『藝大生の自画像』河邑厚徳(日本放送出版協会)

→紀伊國屋書店で購入 「気がかりでミーハーで文化の香り」 嫉妬に満ちた、それ以上に恐れに近い一番の気がかりは、攻撃的な松井冬子さんです。女子美のスキンヘッド時代にお会いしたかったものです。彼女の「この疾患を治癒させるために破壊する」は圧巻です…

『「気づき」の幸せ』木村藤子(小学館)

→紀伊國屋書店で購入 「もっと静かで激しい音楽を もっと穏やかで過激な生活を Frail, Wretched, Closer」 ある本にこう書かれていました。 「たとえ何かを感知しても、許可されていないかぎり、それを明らかにする権利はあなたにはありません」 歩くスピ−ト…

『オ−ル・ザット・ジャズ ミュ−ジック・エディション』<br>ボブ・フォッシー【監督・脚本】 ロイ・シャイダー【主演】<br>(20世紀フォックスホームエンターテイメント)

→紀伊國屋書店で購入 BGM(Natural Born Killers/Soundtracks(1994))「Do you think I could be a movie star ? ... No」 あのリフに誘われて、ほとんど毎晩All That Jazzを観ていた時がある。1年ちょっと位だろうか。ほとんど毎晩酔いながら、ほとんど毎…

『ライク・ア・ローリング・ストーン』マーカス・グリル(白夜書房)

→『ライク・ア・ローリング・ストーン』マーカス・グリル(白夜書房) 『ローリングストーン日本版』(インターナショナル・ラグジュアリー・メディア) BGM(Nine Inch Nails/year zero (2007)) 「ノートが始められない」 言いたいことは山ほどあって 感…