書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

プロの読み手による書評ブログ

2005-09-23から1日間の記事一覧

『三四郎』夏目漱石(新潮社)

→紀伊國屋書店で購入 「完璧な小説」 私は、漱石の小説は大抵何冊ずつか所有している。すでに持っていても、旅先などで発作的に読みたくなり、ふと見かけた書店で再び買い求めてしまうからだ。 持っている冊数が一番多いのはおそらく『吾輩は猫である』と『…

『グッドラック―戦闘妖精・雪風』神林 長平(早川書房)

→紀伊國屋書店で購入 「人と機械の関係を考える」というと、バイオテクノロジにおける倫理ドクトリンやドイツ観念論哲学のように堅い話を想像してしまう。コンピュータテクノロジに関わる人間としては、「いつかはちゃんと考えなくちゃ」と思いつつ、「辛い…