書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

プロの読み手による書評ブログ

2008-04-22から1日間の記事一覧

『ビルマの民族表象-文化人類学の視座から』高谷紀夫(法蔵館)

→紀伊國屋書店で購入 本書評は、早瀬晋三著『歴史空間としての海域を歩く』または『未来と対話する歴史』(ともに法政大学出版局、2008年)に所収されています。 「脈絡」、本書で何十回と出てくるキーワードである。著者、高谷紀夫は直接説明していないが、…

『萩原朔太郎というメディア-ひき裂かれる近代/詩人』安智史(森話社)

→紀伊國屋書店で購入 したたかな引き裂かれ?それってマニエリスムじゃん 漱石を取り巻いていたメディア的環境に関する優れた博士論文を読んだ後では、その直後の時代、大正から大東亜戦争くらいの時代にメディアの世界はどうなっていたのか、という関心が湧…