書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

プロの読み手による書評ブログ

2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『本の現場―本はどう生まれ、だれに読まれているか』永江朗(ポット出版)

→紀伊國屋書店で購入 「出版流通を理解し、考えるために」 平成21年7月、出版業界において画期的な書籍が出版された。 「希望小売価格」と表示されたこの書籍は、ある商品の生産者または供給者が卸・小売業者に対し商品の販売価格を指示し、それを遵守さ…

『グローバリズム出づる処の殺人者たち』アラヴィンド・アディガ(文藝春秋)

→紀伊國屋書店で購入 「ITビジネスで急躍進するインドの光と影」 信頼できる友人の勧めで手にとり、感動して読み終える本がときたまあるが、その一冊だった。自分から読むことはぜったいになかったと断言できる。まずタイトルがいただけない。 実際、友人も…