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プロの読み手による書評ブログ

2010-08-23から1日間の記事一覧

『古書の来歴』ジェラルディン・ブルックス(ランダムハウス講談社)

→紀伊國屋書店で購入 「1冊のヘブライ語の古書、その物質的な豊かさ」 ジェラルディン・ブルックスの作品で最初に読んだのは『マーチ家の父』だった。これは『若草物語』に着想を得て、四人姉妹の父アーチが家庭を離れているあいだに戦地でどんな体験をした…

『ミドルワールド―― 動き続ける物質と生命の起原』マーク・ホウ著/三井恵津子訳(紀伊國屋書店)

→紀伊國屋書店で購入 「ライスプディングにジャムを混ぜちゃうと、元にもどせない理由」 竹内 薫(サイエンスライター) まず、読後感から言わせてもらうと、「ミドルワールドにかかわった科学者たちの悲喜こもごも」がものすごく面白かった。 「この本は、…

『仕事にすぐ効く魔法の文房具』土橋正(東京書籍)

→紀伊國屋書店で購入 私はステーショナリーが大好きだ。見ているだけでも楽しく、わくわくしてくる。世の中、とりわけ男性諸氏の中には私のような人が多いのではないか、と密かに感じている。ポケットマネーで買えるものが多いのも、うれしさのひとつだろう。…