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プロの読み手による書評ブログ

2013-07-09から1日間の記事一覧

『ぼくは「しんかい6500」のパイロット』吉梅剛(こぶし書房)

→紀伊國屋ウェブストアで購入 著者に取材させていただいたのはちょうど2年前。吉梅さんは日本が誇る有人潜水調査船「しんかい6500」の潜航長を務めておられました。短編映像「有人潜水調査線_しんかいの系譜」でインタビューに答えていらっしゃったお姿…

『捕虜が働くとき-第一次世界大戦・総力戦の狭間で』大津留厚(人文書院)

→紀伊國屋ウェブストアで購入 「第一次世界大戦を通じて捕虜の数は九〇〇万人ほどと考えられている」。そして、帯には、「敵国のために働くとは?」とある。これまで考えが及ばなかった領域に足を踏み入れる予感があった。 「おわりに」で、本書の意義につい…