新宿南店仕入だより~4月(『ジウ2 警視庁特殊急襲部隊』ほか)
【登場する新刊】----------------------------------------
●『紛争と難民 緒方貞子の回想』(集英社)
●『ジウ2 警視庁特殊急襲部隊』(誉田哲也、中央公論新社)
●『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン 』(リリ-・フランキ-、扶桑社)
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3月22日(水)
昨日のワールドベースボールクラシックの日本優勝に思わず感動。その興奮冷めやらぬまま、朝一番で「週刊ベースボール」増刊のWBC優勝号の部数争奪に動く。タイムリーな内容の雑誌は初回の部数がすべてを決める「時間との競争」との世界。
昼には新刊で『紛争と難民 緒方貞子の回想』が入荷。ノートン社より昨年刊行された英文の回顧録をあらためて日本語版として発売。3,000円以上の価格と400頁以上の厚みの専門書ではあるが、売場のやる気は満々。もともと「開発経済学」というジャンル自体が南店の得意とする売れ筋分野でもあり、刊行前から待ち望んでいた1冊。
3月24日(金)
誉田哲也氏の新刊ノベルス『ジウ2 警視庁特殊急襲部隊』が入荷。一顧客としてすかさず購入。先日は単行本の新刊『ストロベリーナイト』発売を記念して、著者も来店。ミステリー売場の展開の成果で、現在紀伊國屋グループでもダントツの売上を独走中。いずれも女性ヒロインを主人公としたテンポの良い警察小説。特に登場人物の造形・描写が見事で、個人的にもはまっている著者の一人。売場と仕入の両方が「ファン」の立場」も兼ねながら、売り伸ばしている感じ。
4月10日(月)
本屋大賞1位の『東京タワー』が大爆発! あまりの売れ行きに店の在庫が危うい状態に。慌てて、ほかの店舗に電話して救援を頼むことから、今週はスタート。『浅田真央、15歳』も滑り出し好調。売場の担当者に感触を聞きながら、重版分から追加を手配。6月開催が待ち遠しいサッカーワールドカップの公式ガイドブックの発売を前に、取次と初回部数の最終交渉完了。WBC、女子フィギュア、W杯と今年はスポーツ関連本がやたらと熱い。
【新宿南店・二宮】