→紀伊國屋書店で購入
祝文庫化!
空き巣を繰り返すプロの泥棒・黒澤、リストラされ、それからなぜか柴犬がついて来て、ひょっこり銃を手に入れてしまった男、愛人の妻を殺そうと画策するカウンセラーの京子、そして新興宗教の信者と、恩人である画商を裏切り、金のある画商についた画家…。
バラバラに語られる5つの物語が少しずつ、ぐるぐるとつながり合ってゆきます。まるで、エッシャーのだまし絵のように。
このつながり方はもう本当に見事! おもしろすぎ! テーマは深いけれど、ポップな文体で洒落ていて、人間が人間らしく懸命に生きていて、かっこいい。ミステリーを読む幸せ、ここに極まれり。
【国分寺店・小関由紀作店頭POPより】