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新宿南店仕入だより~7月(『少女七竃と七人の可愛そうな大人』ほか)

例)ダーウィン的方法 - 運動からアフォーダンスへ

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【登場する新刊】----------------------------------------

○『少女七竃と七人の可愛そうな大人』 (桜庭一樹角川書店
○『図書館戦争』(有川浩メディアワークス

○『ひかりをすくう』(橋本紡、光文社)

○角川コミックエース『涼宮ハルヒの憂鬱』(原作:谷川流、画:いとうのいぢ

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先日、『少女七竃と七人の可愛そうな大人』の発売にあわせて、著者の桜庭一樹さんが来訪。本にサインをして、文学担当者とお話して帰られた。店頭ではサイン本も含めて、入荷した本をすべて店頭に出して、大展開中。

本の雑誌」8月号(アブラゼミ腹出し号)では「2006年 上半期ベスト1」に有川浩著『図書館戦争』が決定。この本は、紀伊國屋全店の中でも、新宿南店が売上No1を記録したベストセラーのひとつ。9月には続編が出るというので、早速、担当者と初回の希望数を早めに相談。

7月28日には、橋本紡さんの新刊『ひかりをすくう』発売を記念して、新宿南店サイン会の開催も決定。いずれも文芸書の中で、今、もっとも注目されているライトノベル出身の作家たち。

一方で、ライトノベル(活字)からアニメ・コミックへと続く大きな流れも最近目立つ。ライトノベルの名作として、シリーズ化されている『ハルヒ』シリーズが、アニメ化によって、さらにブレイク。待望のコミック版も刊行されて、売れに売れている。追加注文に大わらわの毎日。

はたして、ライトノベルを源流として従来の文芸書・コミック市場に、今までにない新しいユーザーが集まってきているのか?? その真相(実像)は定かではないが、少なくとも、文芸書やコミックの各々の担当者自身の作品に対する熱い想い・意気込みが、盛り上がりに拍車をかけていることは確か。そのことが、仕入としてはなによりも嬉しい。

【新宿南店仕入担当・二宮】

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