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対話篇/金城一紀

対話篇
金城一紀

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6/21/2013 19:05:54
文学部人文学科東洋史専修
2年生・女性

あなたが誰かに贈りたい本はありますか?その本の名前と著者名をお書きください。

対話篇/金城一紀

その本をどんな人に贈りたいですか?

恋人

どんな内容の本ですか?簡単なあらすじや、設定などをお書きください。

三つのお話から成る短編集です。一つ目の話「恋愛小説」は、親しくなった人間がどんどん死んでゆく運命を背負った、「死神」とうわさされる大学生の男の子と、それでも彼にかかわろうとする女の子の恋愛物語です。二つ目の「永遠の円環」は、突然の病気で入院した大学生の男の子と、同級生のKの少し変わった物語です。Kは自分を殺し屋だといい、大学で起こった飛び降り自殺に関して語りだすが......。三つ目の「花」は、亡くなった元妻の遺品を取りに、彼女のいたホスピスを目指してドライブする老弁護士と、彼に付き添う大学生の男の子のお話です。老弁護士は、ドライブを進めるうちに、元妻との記憶がよみがえってゆきます。

あなたはその本と、どのようにして出会いましたか?

もともと金城一紀先生のファンであり、作品をすべて読みたいと思って、読んでみました。

その本を受け取った人に、どのように思ってほしいですか?

大事なものと、大事なひとのことを思い出してほしいです。