好き好き大好き超愛してる。/舞城王太郎
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好き好き大好き超愛してる。
舞城王太郎
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7/4/2013 18:38:49
人間科学部人間科学科教育心理学専攻
4年生・男性
あなたが誰かに贈りたい本はありますか?その本の名前と著者名をお書きください。
その本をどんな人に贈りたいですか?
結婚式の前日の僕
どんな内容の本ですか?簡単なあらすじや、設定などをお書きください。
「愛は祈りだ。僕は祈る。」で始まる一冊。内容はさまざまなラブストーリーが入った群像劇。
世界の中心で愛を叫ぶは「愛し方」について、すべてを開け広げて隠し事をせず、でも乗り越えられない運命があることを明示することによって鮮やかに浮かび上がらせた。
本書は違う。人は誰だって秘密がある。踏み込まれたくないところがある。それをわかったうえで、もしくはあえて秘密を作ることで、はたまた秘密を隠し続けることで見えてくる「愛し方」だってあるってことを教えてくれる。
現実では秘密や痛みを抱えたまま愛することの方が多いのだ。だから、きっと、この本は多くの人に勇気を与えてくれる。まるで、祈るように。
あなたはその本と、どのようにして出会いましたか?
前から舞城王太郎が好きだった。店頭で見つけてピンクの表紙とド直球のタイトルに惹かれて買ってしまった。
その本を受け取った人に、どのように思ってほしいですか?
本書には様々な人が登場する。発光する虫に体内を侵食された彼女を看取る彼氏であったり、書くとは何かに悩み続ける作家であったり、夢の中で出会った少女に会いに行く少年であったり、遠い未来宇宙戦争で大事な人を亡くしその痛みを隠そうとする兵士であったり、とにかくいろんな人がいる。
みんなばらばらだ。だけど、共通点もある。それは、大事な人がいてその大事な人とは別れなくていけない運命にあること。
そして、別れ方はいろいろある。愛し方だってそうだ。
結婚式前日の僕はきっと、臆病だからほんとにこの人生でいいのか悩んでいると思う。もしかしたら、別の人と結婚してもっと幸せになれるかもしれないとか考えているだろう。それはきっと間違いじゃない。でも、愛し方なんていろいろあるのだ。そうやって悩みながら、でも、真摯に向き合っていく愛し方が僕にはお似合いなんだろう。そう思ってほしい。