第9位 『約束』 石田衣良
あなたの一番大切な人が突然この世からいなくなってしまったら…。親友を失った事で苦しみ、一度は生きる希望までも無くしてしまい深い暗闇のなかで自分を追い詰めてしまうが、心から死んでしまった誰かを思うとき、その誰かはこの世界とつながることができるということに気付き、新たな希望を抱いて立ち直っていく少年の姿に胸をうたれます!「世界の果てまでいって最後の力の一滴がかれるまで生きよう」という言葉に「生きる」ことの尊さを考えさせられます!
〔福岡本店・古川路代〕
人はどんなに悲しくて辛いことがあっても、いつか自分の人生に戻っていこうとします。うつむいていた顔を上げて歩きだす人々の姿を書いた7つの泣ける短編集です。なかでも池田小学校の事件をもとに書いた「約束」は心にずんとくるものがありました。
〔梅田本店・高橋典子〕