第6位 『ベルカ、吠えないのか?』古川日出男
(文藝春秋/1,800円/4163239103)
四頭の軍用犬から始まる「20世紀」という物語。イヌの視点で語られる「もうひとつの現代史」物語の緊密度と独創性において「世界文学」レベルに到達した史上最強の犬小説。
【相澤哲洋・新宿本店】
戦争には常に犬がいた事をご存知でしょうか。時には兵隊として、時には兵器として…。人間に翻弄され続けてきた犬たちが、本能に目覚めた時、全世界の犬が立ち上がり、世界をひっくり返す!!『ベルカ・・・吠えないのか?』
【今須陽子・札幌本店】
カブロン、ギター、ストレルカ、ベルカ。太平洋戦下、無人島に置き去りにされた千頭の軍用犬の系譜を通して20世紀の冷戦構造史を描く物語です。「イヌよ、イヌよ、おまえたちはどこにいる?」淡々と問いかける文章にぐいぐいとひきこまれます。
【門脇かおり・福岡天神店】