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プロの読み手による書評ブログ

第30位 『難儀でござる』 岩井三四二

難儀でござる

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(光文社/税込1,680円)


収入、家族・・・大事なものは時代が変われど変わらない。主君のため、国のためと建て前は一丁前だが、本音は収入のため、家族のため奮闘する戦国時代のサラリーマン奮戦記。「戦国武将に学ぶ~」なんてうさんくさい啓発書が出版されてますが人間だれしもが信長や家康になれる訳がないっ! 身の丈にあった戦国の処世術を笑いと涙をまじえた短篇8本を収録。短篇の個々が少しづつリンクしているところは戦国好きにはニヤリとさせられますが、むしろ時代小説を普段読まない人にこそ読んでほしいです。

(多湖正爾・本町店)

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