第10位 『ルポ貧困大国アメリカ』 堤未果
(岩波書店/税込735円)
全てのバランスが崩れて悲鳴がきこえてきそうだった。特にアメリカの徴兵政策、戦争についての章は人が人と思わず、人が人でない、まるで使い捨てのモノのように扱っている事実が衝撃的すぎてうまくうけとめる事ができない。読まれた人全てが日本も将来こうなるのではと不安になる作品だと思う。でも抵抗することを失ってはいけないと強く刻み込んでくる。
〔松山店・永井花英〕
所詮アメリカのことと思うなかれ!決して他人事とは言えない格差社会のなれの果て。アメリカに追従する日本の行く末とも言える現実の数々。上から目線ではない一般庶民のありのままの声が心に刺さります。これが事実です。目をそむけず知って下さい!
〔本町店・高澤敦子〕