『こぐまくん、ないしょだよ』ふくだじゅんこ ぶん え(大日本図書)
「「ないしょ」のリリース」
ないしょだよ
って約束させられちゃったこぐまくん。
でも、へとへとになるくらい、
「ないしょ」って重い。
「ないしょ」の手放し方はむずかしいよね。
大人になった今だって、慣れてないんだから
こどもたちは大変だろうなと思う。
こどものころの「ないしょ」、ずいぶん忘れてしまったけれど
ええと。どうしていたんだっけ、そういうとき。
ほんとは、「ないしょ」なんてないほうがいいのかもしれないけれど
大きくなる間に、上手な「ないしょ」のリリースは
体験してほしい気もする。
ある意味、大事なコミュニケーションツールでしょ。
「ないしょ」って。
そんでもって、大人は
こどもたちの「ないしょ」を
むやみやたらに暴かないってことも大事。
「ないしょ」を力ずくで暴くと、
かえってやっかいだと、思うんだよねぇ。
そのいい塩梅を、こどもの「ないしょ」な日々につきあいながら
大人も学ぶ。
見守ったり待ったりしながら、
わたしたちも、おかあさんみたいな「ポッケ」を持ってないとね。