『アイスブレイクベスト50』青木将幸(ほんの森出版)
「大切なのは関係性」
ミーティングファシリテーターとして活躍中の「マーキー」こと、青木将幸さんの新刊が出た!
「ハウツー本」?意外だな、と思いきや・・・
「場をつくる」プロからの愛のメッセージだった。
私たちは人が集まるあらゆる場面で、ちょっとした緊張感を味わう。
よく知った仲間がいるいつもの場所ではそのようなことはないけれど、
初めまして同士の集まりでは、息をひそめめて始まりを待っている。
思いのほかカラダにも力がはいっていて、
まるで別人のようにそこに固まっている。
「借りてきた猫」とはよく言ったものだ。
その緊張感の高い「空気」を壊し、場を温めるのがアイスブレイクの技なのだ。
場をつくる側にたったらなおさら緊張してしまう。
下手すると、場を和ませようとしてかえってしらけさせてしまったり
居心地の悪い思いをさせてしまうことにもなりかねない。
たとえ一時であっても、「いま、ここ」を共に過ごす仲間として、
居心地の良い空間を共につくりだすことは大事だし、
その「はじまりかた」は重要なのだ。
「大切なのは関係性」とマーキーも書いている。
そう、
大切なのは私とあなた、という関係なんだ。
アイスブレイクは、進行役が一方的に相手をなごませるためのものではなく
そこにいる人たちが一緒にその場をつくりあげる、その協働のスタートの合図なのだとすると、
進行役も肩の力を抜いて、ゆったりと場を見渡せる余裕がでるかもしれない。
たくさんのアイディアの中から自分にしっくりくるものをいくつかやってみよう。
人前にでて進行役をつとめるのは気が重い、という方を
この本がまず、「アイスブレイク」してくれると感じた。