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プロの読み手による書評ブログ

2006-12-18から1日間の記事一覧

『サイード自身が語るサイード』エドワード・サイード、 タリク・アリ(紀伊國屋書店)

→紀伊國屋書店で購入 「知識人の三つの顔」 サイードが親しい友人のタリク・アリと交わした対話の記録。一九九四年にドキュメンタリー番組として放映されたものの「元版」である。まだ病もそれほど重くない時期に、親しい友人とかわしたうちとけた対談だけに…

『ペール・ギュント』ヘンリック・イプセン[作]/毛利三彌[訳](論創社)

→紀伊國屋書店で購入 「劇評家の作業日誌(21)」 演劇や文学にあまり知識がなくとも、イプセンの名前を知らない日本人は、きわめて少ないだろう。イプセンはチェーホフと並んで、シェイクスピアの次に日本に翻訳された劇作家であり、明治以降の歴史の教科書…