書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

プロの読み手による書評ブログ

2009-02-23から1日間の記事一覧

『死んだら何を書いてもいいわ 母・萩原葉子との百八十六日』萩原朔美(新潮社)

→紀伊國屋書店で購入 萩原葉子が亡くなったのは二〇〇五年の夏。著者が、老いた母の願いを受け入れ、同居をはじめてからわずか百八十六日後のことだった。「親不孝な息子」が、母との「慌ただしい別離」に向かい合うために書かれたのが本書である。 父親が文…