2012-07-01から1ヶ月間の記事一覧
→紀伊國屋書店で購入 ―小説の寺子屋― 著者の阿部公彦氏は、書評空間における仮想クラスメートとして、ずっと気になる存在だった。過去5年間、月に2本(も)という一貫したペースで書評を続ける難行を涼しい顔でこなしているように見えるからだ。しかも、書き…
→紀伊國屋書店で購入 書店の、決して目立つ場所ではないけれど、かといって隅の方でもない、そんな場所に一冊は置いてある。自分には関係ないけれど、なぜか読んでみたくなる。そんなジャンルの本ってありますよね。私にとってのそれは「育児エッセイ漫画」…
→紀伊國屋書店で購入 「台所にも歴史がある」で、本書ははじまる。「違うんじゃないの?」と思いつつ、読み進め、著者が言わんとすることは、「台所にも歴史がある」という下手な社会史ではないことがわかった。著者藤原辰史は、台所の歴史だからこそ、人間…
→紀伊國屋書店で購入 「理想の授業」 何とまあ、いい感じに地味なタイトルだろう。こういう本はぜったいにおもしろいはず!と期待感とともに手に取ったが、予想以上に興奮した。「理想の授業」を受けたような気分である。若い頃にこんな授業を受けていたら人…
→紀伊國屋書店で購入 「<劇評家の作業日誌>(61)」 「現代演劇」はいったいいつから始まったのか。果たして「現代」を規定する時代区分はどこにあるのか。 そこで1960年代に始まった「アングラ演劇」あるいは「小劇場演劇」を「現代演劇」の出発点…
→紀伊國屋書店で購入 「ジョゼフ・ミッチェルのニューヨーク」 グリニッチ・ビレッジにも夏が来たようだ。ワシントン・スクエアの真ん中にある噴水にも水が張られた。ストリート・パフォーマーたちも戻ってきた。 平日の午前中のワシントン・スクエア。平日…