津田正
→紀伊國屋書店で購入 「「ローズ・ルルダン」がいい!」 ぼくが高校生の頃は、まだ旺文社がたくさん文庫本を出していた。田村義也の装丁で内田百閒を出していたのもこの文庫だったし、海外文学のほうでも、ブラジルの作家ジョルジュ・アマード『老練なる船乗…
→紀伊國屋書店で購入 「鯉コクを食べに行きたくなる小説(ウソです)」 鯉コクという料理がこんなにすさまじいものだとは思わなかった。この短篇集の表題作「鯉浄土」によれば、生きた鯉を「攻める」(っていう言葉を使うのだそうですが)場合、鯉を目隠しし…
→山の民〈上〉を購入 →山の民〈下〉を購入 「ホヤの物語」 江戸時代、飛騨高山あたりの貧しい山の民は、飢饉の年がやってくると、ホヤを食べて飢えをしのいだのだそうだ。ホヤとは、三陸あたりで取れる、独特の臭気のあるあのオレンジ色をした腔腸動物のこと…
→晩夏〈上〉を購入 →晩夏〈下〉を購入 「偉大な退屈読本」 もう何年前のことだったろうか、アメリカのニュース週刊誌『タイム』だったと思うけれど、有名な小説作品を最後まで読み通すことができた読者の割合を調査してグラフ化していた。ガルシア・マルケス…
→紀伊國屋書店で購入 「同伴者としての栄光」 職業柄、編集者が書いた本は気になる。名編集者として知られいまは作家となった高田宏さんの『編集者放浪記』。「哲ちゃん」の名前でテレビでもおなじみの筑摩書房の松田哲夫さんの『編集狂時代』。最近のもので…
→紀伊國屋書店で購入 「学園は天国でしたか?」 作詞家の阿久悠が亡くなった。追悼番組では70年代のヒット曲が次々と流されていて、この曲もあの曲も阿久悠だったのかと驚かされる。さらに驚いたことに、ぼくはそれらの曲をほとんど空で歌えるのであった。70…