POP工房『ナラタージュ』(島本理生、角川書店)
「恋の終わりには理由がいる」そんなとある舞台の台詞を思い出しました。
結ばれぬ理由なんて何もありはしなかったのに
一度でも叶えられたならいつか色褪せることもあっただろうに
終わらなかった恋だからきっとずっと忘れられない
ふとした拍子に心は帰ってしまう
あの時のあの場所に何度でも
たったひとつの失敗は
この恋がなくせないものだと2人とも気づいていなかったこと
本当は気づいていたのに気がつかないふりをしてしまったこと
痛くて痛くて。
胸に焼きつけられた聖痕のような恋の物語。
【新宿本店・平野千恵子作店頭POPより】