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プロの読み手による書評ブログ

海外のティーン誌で次世代のセレブを探せ!

○月刊「TIGER BEAT」(アメリカ)
○年10回刊行「M MAGAZINE」(アメリカ)
○隔月間「SYNDROME」(韓国)

「ティーン」とは10代の子どもたちを呼ぶのだと思っていた。が、一般的には13歳から19歳あたりの意味合いが強いそうだ。12歳(twelve)までは「teen」がつかず、13歳(thirteen)からつくから。そうすると、一番近いニュアンスを持つ日本語といえば「思春期」か。

「平凡」と「明星」。多感な思春期を80年代に過ごした人ならこの2つの単語に、微妙な恥ずかしさとともに懐かしさを覚えるはず。書店の雑誌売場でこの文字を見ると、表紙から微笑みかけるアイドルたちにドキッとしたりして。アイドル雑誌といえばほかにも「GORO」とか「ザ・ベストワン」。「学園ドラマ」っていうのもあった。今はほとんど廃刊になり(「明星」は「Myojo」として刊行中)、それに近い存在といえば、テレビ番組情報誌が思い浮かぶが、中高生をターゲットにしていた雑誌という点を考えれば、やはり今や絶滅危惧種と呼べるであろう。

一方、アメリカには30年以上も続くティーン向けのアイドル雑誌がある。1965年創刊の「Tiger Beat」だ。若かりし日のレオナルド・ディカプリオトム・クルーズらが表紙を飾り、後に彼らはハリウッドの大スターとなる。ちなみに最新号を見ると、アメリカのドラマ(日本では有料チャンネル等で放送中)に出演中のザック・エフロン君が大人気らしい。特大ポスターも付いて、うーん、まさにあのころの日本のアイドル雑誌を思い起こさせるではないか!

あと5年もしないうちに、「来る」ね。ザック・エフロン君。よし、韓流アイドル雑誌「SYNDROME」もチェックして、ツバつけとくか。【洋書部・知】