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プロの読み手による書評ブログ

今日から私もスクラッパー~アメリカ発祥の手作りアルバムに挑戦!


年8回刊「BETTER HOMES AND GARDENS:SCRAPBOOKS ETC.」(アメリカ)

臨時増刊「SIMPLE SCRAPBOOKS」(アメリカ)

隔月刊「PAPER WORKS」(アメリカ)

スクラッパーが増えているらしい。

「おう、新車買うんだって? 古い方のスクラップは俺にまかせてくれ」なんていう車の解体屋さんのことではない。お気に入りの写真を使って手作りアルバムに仕立てることを「スクラップブッキング」といい、その愛好者は「スクラッパー」と呼ばれるのだとか。もとはアメリカ・ユタ州周辺で家族の絆を表す習慣として広まった。

スケッチブックでもよいのだが、日本ではスクラップブッキング専用のアルバムも販売されている。写真を様々な形に切って台紙に貼り、その周りにリボンやビーズなどをあしらうとオリジナルアルバムの完成だ。ちなみに専用のアルバムは劣化しにくい台紙が使われ、背の幅もたっぷりあり、リボンで立体的に飾りつけてもモコモコと膨れる心配もない。

発祥の地・アメリカではペーパークラフトの一種として紹介されているのはもちろん、専門の雑誌も多数刊行されている。ポケットに入れて持ち歩けるタイプから、油彩画のキャンバス風に仕立ててイーゼルに立てかける大ぶりなものまで、実にバラエティに富んでいる。キラキラ大好き派はビーズとスパンコールをたっぷり。麻ひもや素朴な木のボタンをあしらえばナチュラルな癒し系。かわいい赤ちゃんの写真なら、ふわふわの羽で囲んで天使のようにしてみたい! 見ているとやりたくなってきたぞお。私もハマったか?

【洋書部・知】