〔2011復刊書目〕 文学・芸術
『ビート・ジェネレーション』諏訪 優(紀伊國屋書店)
初版1965・最終版1994年◆四六判◆212頁◆税込1995円(本体1900円)
ISBN978-4-314-01081-8
1950年代半ばのアメリカに「詩をたずさえて登場した」ムーブメントを、同時代的に日本に紹介、ギンズバーグ『吠える』の訳でも知られた著者によるビート観。
『信貴山縁起絵巻(日本美術史叢書)』藤田経世(東京大学出版会)
初版1972・最終版1972年◆四六判◆280頁◆税込3570円(本体3400円)
ISBN978-4-13-084013-2
武士の登場とともに芸術はどのように展開したか。「信貴山縁起絵巻」全巻を図版として掲載し、この絵巻の持つ中世的意義を説き明かす。
初版1975・最終版1985年◆四六判◆398頁◆税込4725円(本体4500円)
ISBN978-4-560-08140-2
「父」「令嬢ジュリー」「ダマスカスへ第I部」「罪また罪」「死の舞踏第I・II部」「幽霊ソナタ」収録。絶えず変貌する魂の遍歴を刻みつけた6編。
『魔笛 秘教オペラ』ジャック・シャイエ/高橋英郎、藤井康生訳(白水社)
初版1976・最終版1997年◆四六判◆382頁◆税込6510円(本体6200円)
ISBN978-4-560-08139-6
美しい音楽と荒唐無稽な筋立てが同居する傑作オペラの、音楽と台本全体にわたるフリーメイスン秘密結社の伝承を浮彫にしながら、その真の全貌を提示する。
『翻訳とはなにか(新装版)』柳父 章(法政大学出版局)
初版2003・最終版2003年◆四六判◆226頁◆税込2940円(本体2800円)
ISBN978-4-588-43609-3
福沢諭吉ら近代初期の思想家による西欧語受容過程を検討し、「意味以前のことば」として流通する翻訳語の特異性を理論化しつつ日本人にとって翻訳とは何かを問う。
『グラン=ギニョル』リヴィエール&ヴィトコップ/梁木靖弘訳(未來社)
初版1989・最終版1989年◆四六判◆225頁◆税込2625円(本体2500円)
ISBN978-4-624-70065-2
19世紀パリっ子で賑わう一角に出現した恐怖劇のメッカ、グラン=ギニョル座は、世紀末の頽廃や大衆文化の源流と20世紀初頭の前衛劇の清新な形式が先取られていた。