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プロの読み手による書評ブログ

復刊候補一覧⑥ 《法律・経済・政治》

法律・経済・政治

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岩波書店

戦後日本経済と経済同友会

岡崎哲二、菅山真次、西沢保、米倉誠一郎

初版1996・最終版2001年◆A5判◆352頁◆予価4305円(本体4100円)

企業民主化論、自主調整論、企業の社会的責任論など、経済同友会の活動を軸に、日本経済の戦後史をユニークな視点から再構築する。

106

紀伊國屋書店

水土の経済学 くらしを見つめる共生の思想

室田武

初版1982・最終版1988年◆四六判◆192頁◆予価2520円(本体2400円)

石油・原発文明は地球を死に導こうとしている。古来の「水土」の思想に寄りながら、共生の原理による新しい共同社会を遠望した、生きのびるための経済学。

107

勁草書房

現存した社会主義 リヴァイアサンの素顔

塩川伸明

初版1999・最終版1999年◆A5判◆704頁◆予価8085円(本体7700円)

「組織化による近代化」はいかに挫折したか。現存した社会主義の歴史的位置づけを鮮やかに示し、20 世紀を総括する。

108

勁草書房

国際法上の自衛権 補訂版

田岡良一

初版1981・最終版1985年◆A5判◆400頁◆予価5250円(本体5000円)

国際社会を法的に組織するための国際連合国際司法裁判所は、秩序をもたらす実効を発揮していない。国際法上、自衛権はどう既定されるべきか。

109

東京大学出版会

現代外交の分析

坂野正高

初版1971・最終版1991年◆A5判◆452頁◆予価7140円(本体6800円)

国家間の複雑な利害を調整するための「外交」が、どのような仕組み、プロセスで行われるかを分析する。吉田茂賞を受賞した外交研究の基礎文献。

110

東京大学出版会

経済復興と戦後政治

中北浩爾

初版1998・最終版1998年◆A5判◆360頁◆予価7140円(本体6800円)

経済復興をめぐる政党政治の展開過程を、対外関係、労使関係、知識人の三つの視点を交えながら、社会党を軸に分析する。

111

法政大学出版局

フランス語版 資本論(上)

K.マルクス/江夏美千穂、上杉聰彦訳

初版1979・最終版1987年◆A5判◆422頁◆予価6300円(本体6000円)

著者自ら訳稿を全面的に校閲し、独語版と並立する独自の科学的価値を謳ったラシャトル版。上巻は第1篇「商品と貨幣」から第4 篇「総体的剰余価値の生産」まで。

フランス語版 資本論(下)

初版1980・最終版1990年◆A5判◆496頁◆予価6300円(本体6000円)

下巻は第4 篇「総体的剰余価値の生産」(続)から第8篇「本源的蓄積」までを収録する。独語現行版の邦訳よりも読みやすくわかりやすい「最後の資本論」完結篇。

112

法政大学出版局

バーク政治経済論集

E.バーク/中野好之編訳

初版2000・最終版2000年◆A5判◆1192頁◆予価26250円(本体25000円)

議会政治と保守主義の思想家として知られながら、〈政治的叡知の不朽の手引〉たる思想の精髄が未だによく理解されていないバークの演説・書簡・論考を集成。

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未來社

経済学史講義

内田義彦

初版1961・最終版2001年◆A5判◆406頁◆予価5040円(本体4800円)

重商主義重農主義、古典学派の成立からマルクス経済学の完成までの経済学史を、講義口調で体系化し、経済学を専門家の手から万人にもたらした名著。