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プロの読み手による書評ブログ

〔2013復刊書目〕 歴史・民俗

『アフリカの創世神話』阿部年晴(紀伊國屋書店

アフリカの創世神話 →紀伊國屋ウェブストアで購入

初版1965・最終版1981年◆四六判◆222頁◆税込2,730円(本体2,600円)
ISBN978-4-314-01108-2

ディンカ族、ルグバラ族、ドゴン族……アフリカの諸部族が語り伝えた「創世神話」をもとに、その思念や世界観を文化人類学の立場から探究した一冊。


真宗における異端の系譜』笠原一男東京大学出版会

→紀伊國屋ウェブストアで購入

初版1962・最終版1991年◆A5判◆360頁◆税込6,300円(本体6,000円)
ISBN978-4-13-020012-7

真宗教団の発展の過程において異端が発生する理由をさぐり、その系譜を明らかにするとともに、中世から近世への社会的基盤を解明する。


『中世日本文化の形成』桜井好朗(東京大学出版会

→紀伊國屋ウェブストアで購入

初版1981・最終版1986年◆A5判◆336頁◆税込7,140円(本体6,800円)
ISBN978-4-13-020064-6

神々との関わりで中世という時代を生きた日本人の観念の世界に分け入り、古代と中世の関係の仕組みと中世文化形成の様とを見据える。


『パリのフランス革命歴史学選書9)』柴田三千雄東京大学出版会

→紀伊國屋ウェブストアで購入

初版1988・最終版1992年◆四六判◆296頁◆税込3,360円(本体3,200円)
ISBN978-4-13-025009-2

一地域であるとともに首都であり、その民衆運動が革命全体の進行に大きな影響を及ぼしたパリの、革命初期の民衆世界の変容を分析する。


『悪党と海賊 〈新装版〉』網野善彦法政大学出版局

悪党と海賊 〈新装版〉 →紀伊國屋ウェブストアで購入

初版1995・最終版1995年◆A5判◆424頁◆税込7,035円(本体6,700円)
ISBN978-4-588-25060-6

鎌倉後期から「南北朝動乱」に至る転換期に活動した悪党・海賊をめぐる論争史を展望、その実体を究明しつつ、この時期の政治・社会情勢を論ずる。網野史学の原点。


『博物館の歴史』高橋雄造(法政大学出版局

博物館の歴史 →紀伊國屋ウェブストアで購入

初版2008・最終版2008年◆A5判◆538頁◆税込7,350円(本体7,000円)
ISBN978-4-588-37116-5

2010年度全日本博物館学会賞受賞 古代王国の宝物庫からルネサンス期の〈キャビネット〉を経て、現代の公共博物館に至る歴史を方法論の形成を軸にあとづける。


『日本の憑きもの』石塚尊俊(未來社)

日本の憑きもの →紀伊國屋ウェブストアで購入

初版1999・最終版2001年◆四六判◆300頁◆税込3,360円(本体3,200円)
ISBN978-4-624-20001-5

憑きものの種類・分布からその社会構造・憑きもの筋・行者・社会倫理等憑きもののあらゆる側面を多くの資料と調査によりつつ総合的に究明した名著。


『イモと日本人』坪井洋文(未來社)

→紀伊國屋ウェブストアで購入

初版1979・最終版1998年◆四六判◆292頁◆税込3,360円(本体3,200円)
ISBN978-4-624-22002-0

新年に餅を供え食べることを拒否する餅なし正月の習俗を緒口に、イネの文化に対抗する異系異質の文化体系を立証。日本人のもう一つの世界観を探る。


マキアヴェッリ』スキナー/塚田富治訳(未來社)

→紀伊國屋ウェブストアで購入

初版1991・最終版1996年◆四六判◆184頁◆税込2,625円(本体2,500円)
ISBN978-4-624-11129-8

イタリア・ルネサンス期の巨人政治家の独創的な思想と人間について、現代有数の歴史学者が書き下ろした入門書。新しい視点でのマキアヴェッリ像。