書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

プロの読み手による書評ブログ

和田博文氏の著書


飛行の夢 1783-1945-熱気球から原爆投下まで 飛行の夢 1783-1945-熱気球から原爆投下まで

和田博文
藤原書店(2005/05)
ISBN: 9784894344532
4,410円 (税込)

書評(日本経済新聞|2005.6.19|芳賀徹氏)

日本で飛行機による定期旅客輸送が始まるのは1928年。空を飛びたいという人々の夢が日本近代にもたらした光と闇を、この本では明らかにした。飛行の歴史ではなく、飛行への人々の視線の歴史を、言語表現や図像を通して追いかけている。

テクストのモダン都市 テクストのモダン都市

和田博文
風媒社(1999/06)
ISBN: 9784833131162
2,940円 (税込)

書評(毎日新聞|1999.8.1|川本三郎氏)

プロローグ「テクストのモダン都市」と、エピローグ「新たな〈知〉の世界へ」が、「郊外住宅/アパート」「電車/円タク/地下鉄」「デパート」「カフェー」「放送局」「競技場」「ダンスホール」の7章を統轄している。「言語都市」「心象地図」というキーワードを使ったという意味でも、脚注欄に一次資料の図版を多数掲載する書物の空間作りという意味でも、ここ10年ほどの仕事の出発点となった本である。

テクストの交通学-映像のモダン都市 テクストの交通学-映像のモダン都市

和田博文
白地社(1992/07)
ISBN: 9784893590930
2,344円 (税込)


パリ・日本人の心象地図-1867-1945 パリ・日本人の心象地図-1867-1945

和田博文/真銅正宏/竹松良明/宮内淳子/和田桂子
藤原書店(2004/02)
ISBN: 9784894343740
4,410円 (税込)

書評(読売新聞|2004.4.4|三浦篤氏)

私たちの誰もが都市の大部分を知らずに、ただ都市のイメージを所有している。明治・大正・昭和戦前期のパリで生きた日本人60余人の住所と、パリの記憶に頻出する約100のスポットで心象地図を作成し、日本人にとってのパリ都市空間を明らかにした。

言語都市・パリ 1862-1945 言語都市・パリ 1862-1945

和田博文/真銅正宏/竹松良明/宮内淳子/和田桂子
藤原書店(2002/03)
ISBN: 9784894342781
3,990円 (税込)

書評(朝日新聞|2002.3.31|清水克雄氏)

フランス人にとってのパリと、日本人にとってのパリは異なる。「言語都市」(=言葉で描かれた都市)には、異文化と出会った衝撃や、民族・国家の問題が現れてくるからである。日本近代にとってパリがどのような場所だったのかという問題にアプローチした本。

言語都市・上海 1840-1945 言語都市・上海 1840-1945

和田博文/大橋毅彦/真銅正宏/竹松良明和田桂子
藤原書店(1999/09)
ISBN: 9784894341456
2,940円 (税込)

書評(毎日新聞|1999.12.12|張競氏)

上海は東京と同じく、20世紀前半のアジアを代表するモダン都市の一つである。しかし共同租界とフランス租界を抱え、白系ロシア人ユダヤ人難民がうごめく上海は、東京よりもはるかに国際性をもっていた。そんな上海の日本人の姿を浮き彫りにする。

言語都市・ベルリン 1861-1945 言語都市・ベルリン 1861-1945

和田博文/真銅正宏/西村将洋/宮内淳子/和田桂子
藤原書店(2006/10)
ISBN: 9784894345379
4,410円 (税込)

書評(週刊読書人|2007.2.23|大貫敦子氏)

パリが「芸術の都」だとすれば、ベルリンは「学問の都」だった。ベルリンからの日本近代への波動として「哲学・思想」「音楽」「建築・デザイン」「演劇」「写真・映画」「ダンス・スポーツ」を取り上げ、日本人のベルリン体験の意味を問いかける一冊。

日本のアヴァンギャルド 日本のアヴァンギャルド

和田博文
世界思想社(2005/05)
ISBN: 9784790711322
2,625円 (税込)

1920年代の東京には表現主義構成主義ダダイズムなど第一次世界大戦前後のヨーロッパのアヴァンギャルド流入し、美術・演劇・建築・映画など諸分野で青年たちが新しい実験を繰り広げていた。そんな時代の魅力を、詩を中心にして読み解いた本

都市モダニズムの奔流-「詩と詩論」のレスプリ・ヌーボー 都市モダニズムの奔流-「詩と詩論」のレスプリ・ヌーボー

澤正宏/和田博文【編】
翰林書房(1996/03)
ISBN: 9784906424849
2,853円 (税込)


近現代詩を学ぶ人のために 近現代詩を学ぶ人のために

和田博文【編】
世界思想社(1998/04)
ISBN: 9784790707042
2,625円 (税込)

近代詩のスタートを仮に『新体詩抄』(1882年)に求めるなら、日本の近現代詩はすでに120年以上の歴史を積み重ねてきた。第1章「西欧の形式と日本の言葉」から第16章「高度消費社会と詩の現在」まで、日本の詩の歴史を俯瞰する本。

現代詩大事典 現代詩大事典

安藤元雄大岡信/中村稔【監修】 大塚常樹/和田博文ほか【編集】
三省堂(2008/02)
ISBN: 9784385153988
12,600円 (税込)


現代詩1920-1944-モダニズム詩誌作品要覧 現代詩1920-1944-モダニズム詩誌作品要覧

和田博文【監修】 日外アソシエーツ【編】
日外アソシエーツ(2006/10)
ISBN: 9784816920042
39,900円 (税込)


戦後詩誌総覧〈1〉 戦後詩のメディア 1 「現代詩手帖」「日本未来派」 戦後詩誌総覧〈1〉 戦後詩のメディア 1 「現代詩手帖」「日本未来派」

和田博文/杉浦静【編】
日外アソシエーツ(2007/12)
ISBN: 9784816920769
29,400円 (税込)

戦後の荒地派の詩人たちが戦前にたむろしていたのは、実は新宿のカフェだった。ところで戦後詩の研究は、誰がどこに何を発表したかを明らかにしないと進展しない。そのために作った総目次総覧の1巻目が本書で、言ってみれば戦後詩の学問事始め。

文学でたどる世界遺産・奈良 文学でたどる世界遺産・奈良

浅田隆/和田博文【編】
風媒社(2002/01)
ISBN: 9784833140317
2,310円 (税込)

奈良公園や帝室博物館がそうであるように、奈良がツーリズム都市となるためには、交通機関・観光設備・宿泊施設の近代化が必要だった。奈良は、古代の〈日本〉や、〈アジア〉や、〈ギリシャ〉を、人々が夢想するためのトポスとして生成していく。

古代の幻-日本近代文学の〈奈良〉 古代の幻-日本近代文学の〈奈良〉

浅田隆/和田博文【編】
世界思想社(2001/04)
ISBN: 9784790708735
2,625円 (税込)