2008-01-11 番外編・エッセイ 『ハイスクール1968』 四方田犬彦 キノベス!2004 →紀伊國屋書店で購入 (新潮社/税込1,680円) こういう私的な回顧ものを読むと、その人の成り立ち=ネタ元がよくわかる。宗教学専攻でソウル留学経験があり、サイードの翻訳もしているけれど、今は映画史を生業としているヘンな大学教授はこうして生れた!68年はよく言われるように「革命の年」だ。同時に構造主義も原将人の自主映画も寺山修司の演劇もマンガ雑誌ガロも全部リアルタイムだった。ものすごく分厚い時代だった。僕たちが50歳になる10数年後、高校生だった80年代後半をどのように回顧できるだろうか? 〔経理部・奥平 亨〕 →紀伊國屋書店で購入