『ねじまき小学生』まついなつき(株式会社カンゼン)
2月も末になってきて
この春小学校へ入学するお子さんがいる家はだいぶそわそわしてくるハズ。
我が家も次男くんが入学予定。
生まれて6年たつのだから次は小学校なのだが、今更ながら驚いたりしている。
えぇ、あなた、もう、ガッコウですか???
実にマイペースで個性的な彼なので、まずは卒園!でしみじみしたいところだが
情け容赦なく、怒涛の準備がはじまっている。
入学にあたっての心構えをわたされ、緊張する新一年生説明会やら
今や払えるくせに払わない人がたくさんいる(!)と話題の給食費の支払い口座の手続きやら
(もちろん、払いますとも!)
体育着は早く買わないと指定のお店が一箇所なので品切れになるらしい(ホント?)とか
兄のおさがりの黄色い帽子でいいやとおもっているが今年の子どもたちが購入する帽子はデザインが違うようなのでいじめられたり人と違うといっていじけたりしやしないだろうかとか
この部屋にもうひとつ机をいれるためには、書類に埋もれた私の机とその周辺ををなんとかしなければ、でもそんな時間がとれるだろうか、とか
瑣末的な、そんなことで悩めるのもありがたいことなのかもしれないが
あぁ、元気に育ってくれたものよ
と少しはしみじみしたいのに、現実は・・・卒園の、その日が来るまでお預けか?
そんな今日この頃にぴったりな、ねじまき小学生。
実はまついさんのサインをいただいたのだ。
そこには、「入学前に読んでね」
とメッセージ。
まさに、ご入学前の必読書である。
これを読んで、ガッコウというものに対しての構えができていると
ちょっとのことではひるまないかも、
と思える本だ。
何もガッコウに対して構えなくても、と思われるかもしれないが
ガッコウはある意味「スタイル」が確立していて
家族でそのルールにのっとっていくようなところがあると思う。
それが地域で子どもが育っていくときの「構え」なような気がする。
無理にあわせる必要はないかもしれないけれど
初めての世界にはいって一番心細いのは本人なわけであって、
親が「別にあわせなくてもいいじゃないか」などといったりすると
別の不安が生まれて都合が悪いように思う。
だから、彼のために親がやることは、息をひそめ、まずは郷に入っては郷に従え、なのである。
しかし、なにより、まついさんのスタンスが私は本当に大好きだな。
同じようにはできないかもしれないけれど
うじうじ悩んだときはきっとこの本をまた読み返すだろう。
まついさんに背中を押してもらうために。
ガッコウというものに親としてどう属していくか、自分なりに考えるために。
読むべし!読むべし!