『雨、あめ』ピーター・スピアー(評論社)
「楽しい季節がやってきた!」
いよいよ、うっとおしい季節が来たと思っているのは、こどもゴコロを忘れたつまらない大人なのだ。
日本のいいところは、梅雨というひとつの季節があるところ!
雨の日に徹底的に遊びたおすことができる国なのだ。
雨だからこそ、外へでかけるのである。
雨の日の町は、まったく違う表情で私たちを迎えてくれる。
普段何気なく歩いている、思いもよらないところに川ができていたり
軒下に落ちてくる雨水を傘でうけたり
ごうごうと吸い込まれる排水溝にしゃがみこんで葉っぱを流してみたり
こんな楽しいことをがまんしておうちの中にいるなんて、信じられない!
一緒に楽しめる大人に。
言っておいでといって送り出せる大人に。
帰ってきたらお風呂場へ直行!
あたたまったら、ホットミルクでもいかが?