売上ランキング:第五週
ゴールデンウィークも終わり、皆様いかがお過ごしでしょうか。
5月17日の会期終了もいよいよ迫ってきたワールド文学カップ、
今回とその次の集計で週間ランキングの発表はおしまいです。
■ワールド文学カップ世界ランキング集計方法
参加している作品の売上冊数を文庫本1冊=1ポイント、単行本1冊=3ポイントとしてそれぞれの所属チームの得点を集計し、世界ランキングを決定致します。 ランキングは毎週、一週間の売上を集計して「今週のランキング」として発表(「往年の名選手たち」「日本文学代表選抜会」は別枠にて発表)。会期終了の5月17日以降に最終的なランキングを発表する予定です。
今回の集計期間は4月29日から5月5日まで、
そう、黄金週間をすっぽり包み込む集計となりました。
貴重な休日を賭して新宿までお越し下さった方が多かったようで、
異例の売上を叩き出すことができました。記して感謝を申し上げます。
と、落ち着いた雰囲気で書くのもここまで。
さあさあ、ランキングの発表です!!
売上ランキング(第五週)
集計期間:4/29~5/5
【ワールド文学カップ】
第1位 37pt 子ども心の国ドイツ
第2位 35pt エロスの大国フランス
第3位 28pt 短篇小説ランドアイルランド
第4位 27pt すべりまくりウクライナ
第4位 27pt Road to 2014 現代日本
次点 解放されたいロシア、狂気の温床フランス、反逆の国アメリカ
【得点王】
14冊 ミヒャエル・エンデ『モモ』
(所属チーム:子ども心の国ドイツ)
【往年の名選手たち】
第1位 15pt ニコルソン・ベイカー『中二階』
第4位 9pt ジョージ・オーウェル『一九八四年』
第5位 8pt エイミー・ベンダー『燃えるスカートの少女』
第5位 8pt フィリップ・K・ディック『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』
【日本文学代表選抜会】
第1位 10pt 円城塔『Self-Reference ENGINE』(※)
「前週のランキングが何の参考にもならない」と書き続けて幾ばくか、とうとうディフェンディング・チャンピオンが誕生しました! 『モモ』と『飛ぶ教室』の破壊力は衰えることを知らず、さらに『ふたりのロッテ』と『はてしない物語』が二列目から得点を量産、2トップならぬ4トップとも言える布陣で反則に近いパフォーマンスを披露しています。2位につけたのは「エロスの大国フランス」、予想を裏切り続けるランキングに常連として君臨する数少ないチームの一つです。『閉ざされた城の中で語る英吉利人』がエースらしい活躍を見せ8得点を挙げているものの、バタイユの『空の青み』はそれを上回る堂々の10得点、どんな変態も避けて通るバタイユとマンディアルグの二人組はディフェンダーを寄せ付けません。「短篇小説ランドアイルランド」はそれぞれ短篇小説賞の名前ともなっているフランク・オコナーとウィリアム・トレヴァーが大活躍、系譜に連なる流れるようなパス回しを受けたクレア・キーガンもゴールを貫き続けています。注目したいのは同着4位となった2チーム。「すべりまくりウクライナ」は「ゆるキャラ」ミーシャを擁する『ペンギンの憂鬱』が謎の大爆発、憂鬱症を患ったペンギンがうなだれたままゴールへと突き進む姿は涙なしには観られません。そこに続くのは「化け猫」ベゲモートを擁する『巨匠とマルガリータ』、さらにはカバコフ夫妻の『プロジェクト宮殿』。稀代のファンタジスタたちがトリッキーすぎるプレイで観客を魅了し続けています。「Road to 2014 現代日本」では『後藤さんのこと』(※)のみならず『このあいだ東京でね』と『肝心の子供』が爆発、世界とも十分に闘える力を観衆に見せつけてくれています。
※『Self-Reference ENGINE』のサイン本はこの集計期間中に完売となりました。現在の在庫にはサインはございません。「Road to 2014 現代日本」にエントリーしている『後藤さんのこと』のサイン本には、若干ですがまだ在庫がございます。
今大会もいよいよ閉幕が迫ってまいりました。
ワールド文学カップは5月17日の夕方16時まで、
紀伊國屋書店新宿本店2階中央催事場にて開催中です!
まだブックレットを入手していない方は、
今すぐ全速力で新宿へ!