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開会宣言

「文学博覧会 ぶんぱく'11」開会宣言

文学博覧会。それは我々人類の、言葉の軌跡と滾々と湧き出る想像力の可能性とを一堂に集結させた、果てない空間である。言葉を獲得した人類は、言葉によって歓び、怒り、悲しみ、闘い、慰められてきた。しかし一方では、言葉にすることさえできぬほどの圧倒的な自然や現実の前に屈することもあったであろう。それでも我々には想像力があった。たとえ黙することしかできない世界の前にあっても、我々の中にある想像力だけは永久に失われることはない。

不可侵の想像力をたずさえ、それを言葉へと昇華させた古今東西の文学作品約600点すべてに担当者がそれぞれ精読した上でのコメントとキーワードをつけ、それを40のパビリオンに振り分けた。ひとつひとつの文学作品を、言葉と想像力の大見本市として構成したのがこの文学博覧会、「ぶんぱく'11」である。

文学史上類をみない熱い祭典が、ここにはじまる。

会期:2011年4月1日(金)〜5月31日(火)

会場:紀伊國屋書店新宿本店2階催事場

企画:紀伊國屋書店ピクウィック・クラブ