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ジンピクフェア ~後半戦~ 第2週経過。作家紹介完結!

 こんにちは。ピクウィック・クラブです。

 当ブログをご覧の皆様は既に御存知のことでしょう、ピクウィッククラブは現在、紀伊國屋書店新宿本店5階人文書売場の定期フェア〝今こそ! 人文書宣言〟において『小説と思考の繋留――〝気づき〟の先を想像する』という合同フェアを開催しております。通称ジンピクでございます。

 一ヶ月半にわたりこちらのブログではフェア概要から作家紹介、売り上げランキングなどを公開して参りました。今回の更新で、フェアで取り上げた12人の作家うち残りの3人を紹介し、作家紹介は完結となります。それではさっそくいってみましょう。

第五回 作家紹介

倉橋由美子(1935-2005)

>>>著作より

  倉橋由美子『暗い旅』河出書房新社

  倉橋由美子『パルタイ』新潮社

>>>キーワード“虚構への旅”より

  ロラン・バルト『物語の構造分析』花輪光(訳)みすず書房

  四方田犬彦『漫画原論』筑摩書房

>>>キーワード“実存主義カミュサルトル”より

  ジャン・ポール・サルトル『実存主義とは何か』伊吹武彦(訳)人文書院

  アルベール・カミュ『シーシュポスの神話』清水徹(訳)新潮社

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多和田葉子(1960-)

>>>著作より

  多和田葉子『旅をする裸の眼』講談社

  多和田葉子『文字移植』河出書房新社

>>>キーワード“越境する物語”より

  リービ英雄『越境の声』岩波書店

  イ・スンヨク『「ことば」という幻影』明石書店

>>>キーワード“翻訳される身体”より

  ジェイムズ・ジョイス『フィネガンズ・ウェイク 1』柳瀬尚紀(訳)河出書房新社

  中村雄二郎『共通感覚論』岩波書店

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ホルヘ・ルイス・ボルヘス(1899-1986)

>>>著作より

  ホルヘ・ルイス・ボルヘス『夢の本』堀内研二(訳)国書刊行会

  ホルヘ・ルイス・ボルヘス『永遠の歴史』土岐恒二(訳)筑摩書房

>>>キーワード“最小の物語へ”より

  小澤實『俳句のはじまる場所 実力俳人への道』角川学芸出版

  ジョン・ケージ『ジョン・ケージ 小鳥たちのために』青山マミ(訳)青土社

>>>キーワード“夢と永遠”より

  アンリ・ベルクソン『物質と記憶』合田正人,松本力(訳)筑摩書房

  柄谷行人『意味という病』講談社

>>>キーワード“人工迷宮”より

  ジョルジュ・ペレック『さまざまな空間』塩塚秀一郎(訳)水声社

  アルベルト・マングェル『図書館 愛書家の楽園』野中邦子(訳)白水社

以上作家紹介でした。これまでの記事で紹介してきた作家と合わせて全12人、キーワードで繋いだ関連書籍とともに、紀伊國屋書店新宿本店5階人文書売り場のエレベーター横フェア台にて、皆様のご来場をお待ちしております。

twitterでの活動はまだまだ続きますのでこちらもよろしければ覗いてみてください。

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もうひとつお知らせです。

当ジンピクフェアが人文系ブログとして有名な『ウラゲツ☆ブログ』さんにご紹介いただきました。記事はこちら。普段より人文関連情報の勉強をさせてもらっています。もちろんご存知の方も多いと思われますが、ジンピクの話題に限らず参考にしてみてはいかがでしょうか。