書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

プロの読み手による書評ブログ

2007-07-06から1日間の記事一覧

『断片からの世界-美術稿集成』種村季弘(平凡社)

→紀伊國屋書店で購入 種村季弘の「散りつつ充ちる」 澁澤龍彦の蔵書目録が故人のエッセンスなのかもしれない。引用とアンソロジーが全てと御本人が仰有っていた通り、書名のみずらりと並び続けていくのを、読み手がたどりつつ自分なりにさまざまな脈路をつけ…

『消費文化とポストモダニズム』マイク・フェザーストン(恒星社厚生閣)

→消費文化とポストモダニズム〈上〉を購入 →消費文化とポストモダニズム〈下〉を購入 「ポストモダニズムとは何か」という問いに解を与えようとする試みは、常に挫折する運命にあ るのだろうか。 これまでにも「ポストモダニズムとは何か?」を説明しようと…

『グローバル・カルチャー―ナショナリズム・グローバライゼーション』(未邦訳)マイク・フェエザーストン編<br><font size="2">Mike Featherstone, ed. 1990, <I>Global Culture: Nationalism, Globalization and Modernity</I>, Sage</font>

→紀伊國屋書店で購入 「グローバル・カルチャーの位置」 1955年、アメリカのイリノイ州に第一号の店舗を開いたマクドナルドが始めて日本にやってきたのは1971年のことであった。その後冷戦が幕を閉じ、新しい世界秩序が成り立っていく中で、マクドナルドはそ…