書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

プロの読み手による書評ブログ

2008-12-23から1日間の記事一覧

『過去を忘れない 語り継ぐ経験の社会学』桜井厚・山田富秋・藤井泰編(せりか書房)

→紀伊國屋書店で購入 「マイノリティの語り手には、それを興味深く耳を傾ける聴き手が必要だ」 人の話を聞く、それに基づいて何かをする。それが人間の社会的な活動なのだろう、と思います。それは仕事であったり、家庭での会話であったり、職業的なインタビ…

『国民語が「つくられる」とき-ラオスの言語ナショナリズムとタイ語』矢野順子(風響社)

→紀伊國屋書店で購入 「国民語が「つくられる」とき」? いつの時代の話なの? 「ラオス」? どこにあるの? そう思ってくれるだけでも、著者、矢野順子は、救われる思いがするかもしれない。著者は、「あとがき」で、つぎのように述べている。「筆者の研究…