〔2011復刊書目〕 オンデマンド書目
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初版1987・最終版2002年◆A5判◆512頁◆税込9660円(本体9200円)
ISBN978-4-00-730001-1
日本の宗教思想文化との比較研究を行うため、道教を四重構造をもつ複合の宗教として、中国宗教思想史の全体的な展開の中に組み込みながら究明する。
初版1984・最終版1991年◆A5判◆608頁◆税込9975円(本体9500円)
ISBN978-4-00-730002-8
翼賛会の「国民再組織」の動態を、厖大な未公開資料から分析。天皇制下の官僚制の到達点が、同時に機能不全による組織的解体となった逆説を解明。
初版1971・最終版1985年◆A5判◆598頁◆税込9765円(本体9300円)
ISBN978-4-00-730003-5
マルクスが19世紀産業資本主義をどのように把握し、世界史像を形成していたか。「経済学批判要綱」「資本論」などの研究を通じて考察する。
『仏教における存在と知識』梶山雄一(紀伊國屋書店)
初版1983・最終版1983年◆A5判◆240頁◆税込5040円(本体4800円)
ISBN978-4-314-70137-2
「インド仏教哲学史概要」ほか3編の論文を収録。インド仏教の認識論・論理学を仔細に分析・解説した、この分野の基本的文献ともいえる一冊。
『ゴースト・ダンス アメリカ・インディアンの宗教運動と叛乱』ジェイムズ・ムーニー/荒井芳廣訳(紀伊國屋書店)
初版1989・最終版1989年◆四六判◆304頁◆税込6405円(本体6100円)
ISBN978-4-314-70138-9
19世紀末、白人の支配下におかれたインディアン諸部族のあいだで生まれた宗教運動の実地調査報告。アメリカがいかに成立したかを知る貴重な証言。
『ベイコン』花田圭介(勁草書房)
初版1982・最終版1982年◆四六判◆260頁◆税込3675円(本体3500円)
ISBN978-4-326-98062-8
デカルトと共に近代哲学の祖と呼ばれ、多才で華やかにみえるベイコンではあるが、実生活は不遇であった。ベイコンの伝記を丹念に辿り、ベイコンの実像に迫る。
初版1958・最終版1982年◆四六判◆274頁◆税込3675円(本体3500円)
ISBN978-4-326-98063-5
「人間の自己疎外」現象を初めて指摘し、現実的人間学を築いてマルクス思想の源泉となった、その生涯と思想の包括的究明。
初版1962・最終版1985年◆四六判◆360頁◆税込4410円(本体4200円)
ISBN978-4-326-98064-2
ドイツ観念論の巨峰にはさまれ不当な評価の運命にあったが、実存哲学の登場とともに新しい照明があてられた後期シェリングに重点をおき論述。
初版1961・最終版1985年◆四六判◆304頁◆税込3990円(本体3800円)
ISBN978-4-326-98060-4
ルネッサンスを代表する芸術家、科学者レオナルドはまた偉大な哲学者であった。未完成と称され世界終末へのヴィジョンをもったダ・ヴィンチの内面的交錯を解明。
『マーシャル』馬場啓之助(勁草書房)
初版1961・最終版1993年◆四六判◆360頁◆税込3990円(本体3800円)
ISBN978-4-326-98061-1
近代経済学の始祖といわれるマーシャル経済学の中心課題を述べ、さらに経済学者マーシャルの人となりとその時代的背景を説得的な筆致をもって描く。
『室町幕府守護制度の研究(上)(下)』佐藤進一(東京大学出版会)
上巻:初版1967・最終版1999年◆A5判◆292頁◆税込6090円(本体5800円)
ISBN978-4-13-009022-3
下巻:初版1988・最終版1988年◆A5判◆368頁◆税込6300円(本体6000円)
ISBN978-4-13-009023-0
南北朝期における室町幕府の守護の沿革を厖大な史料検討をふまえて国別に考証。一国守護の異動を中央・他国との関連において綿密に検討する。
初版1971・最終版1998年◆A5判◆322頁◆税込5880円(本体5600円)
ISBN978-4-13-009021-6
厖大な史料をふまえ諸国守護の沿革を解明。鎌倉幕府の制度史や政治史の研究、広く中世封建社会を解明しようとする人びとに不可欠の書。
『近代中国の国際的契機』浜下武志(東京大学出版会)
初版1990・最終版1998年◆A5判◆336頁◆税込6300円(本体6000円)
ISBN978-4-13-009024-7
ヨーロッパの参入と改編、中国の対アジア関係の変化を軸に、現代における歴史意識を問う力作。アジア・太平洋賞受賞。
『自殺学』稲村 博(東京大学出版会)
初版1977・最終版1988年◆A5判◆406頁◆税込6090円(本体5800円)
ISBN978-4-13-009025-4
精神医学の立場から、治療と予防のための正しい自殺学の確立をめざした力作。世界古今の資料・文献などの集大成。
初版1983・最終版1983年◆A5判◆406頁◆税込7560円(本体7200円)
ISBN978-4-13-009026-1
ビタミン発見の端緒となった脚気の歴史を、臨床医学の目で追った決定版。さらに、日本の食物の歴史を、ビタミン学の立場から検討したユニークな著作。
『古代都市』フュステル・ド・クーランジュ/田辺貞之助訳(白水社)
初版1959・最終版1997年◆A5判◆574頁◆税込9975円(本体9500円)
ISBN978-4-560-02886-5
希代の名文で古代ギリシア・ローマの社会形態を克明に叙述し、『母権制』『種の起源』と並び称される不朽の名著。
初版1984・最終版1993年◆A5判◆706頁◆税込21000円(本体20000円)
ISBN978-4-588-92047-9
第21回日本翻訳出版文化賞受賞 「西洋における言語研究の最高峰であり、すべての言語論や言語哲学を陰に陽に規定している古典的労作」とハイデガーをして絶賛させた大著。本邦初訳。
初版1989・最終版1990年◆A5判◆466頁◆税込12600円(本体12000円)
ISBN978-4-588-92048-6
第26回日本翻訳出版文化賞受賞 ピエール・ベールの精神を承け、カトリックの道徳的・歴史的・学問的立場を論駁、18世紀フランス思想に絶大なる影響を与えた大著。
初版1989・最終版1989年◆A5判◆546頁◆税込15750円(本体15000円)
ISBN978-4-588-92049-3
民俗学と周辺諸科学の知見を総合し、海と島をめぐる〈常民〉の自然観と民俗資料を駆使して、海島民のコスモロジーを探り、日本文化の風土的特性を浮彫りにする。
『日本木工技術史の研究』成田寿一郎(法政大学出版局)
初版1990・最終版1990年◆A5判◆540頁◆税込15750円(本体15000円)
ISBN978-4-588-92050-9
縄文時代から明治期までのわが国の木製品と木工具を対象として、製作技法の観点から観察・測定・復元実験を行いつつそれらの技術的系統を実証的に解明する。
『日本蜑人伝統の研究』田辺 悟(法政大学出版局)
初版1990・最終版1900年◆A5判◆756頁◆税込21000円(本体20000円)
ISBN978-4-588-92051-6
第29回柳田賞受賞 沖繩から下北半島にいたる漁村の実地調査をもとに、蜑人(海士・海女)の漁撈・社会組織・風習・信仰などを詳細に記録し、裸潜水漁の伝統を総合的にあとづける。
初版1995・最終版1995年◆A5判◆762頁◆税込21000円(本体20000円)
ISBN978-4-588-92052-3
祭礼史・祭礼民俗に関する個別研究の成果を多角的・実証的に展開し、日本の祭りを祭礼文化史という総合的視野に位置づける。
『水の法と社会』森 實(法政大学出版局)
初版1990・最終版1992年◆A5判◆434頁◆税込10500円(本体10000円)
ISBN978-4-588-92056-1
平成2年度日本農業法学会賞受賞 水利政策の展開に伴う法秩序の形成過程を跡づけ、環境問題を背景に「治水・利水」から、「保水・親水」への転換の経緯を展望。
『変身の思想』今尾哲也(法政大学出版局)
初版1970・最終版1982年◆四六判◆330頁◆税込6300円(本体6000円)
ISBN978-4-588-92053-0
近代市民劇における第四の壁=トータリティの崩壊に抗し、演技の自律性・思想性の回復を志向。前近代演劇への反省をもこめて歌舞伎における〈変身の思想〉を追求。
『幕末・維新期の文学』前田 愛(法政大学出版局)
初版1972・最終版1977年◆四六判◆382頁◆税込6825円(本体6500円)
ISBN978-4-588-92054-7
小説史を主軸とする過去の文学史観を批判する立場から、山陽、中斎、松陰らを俎上に載せ、政治と文学、有用と無用の苛烈なドラマに文学的表現の未発の契機を探る。
初版1980・最終版1980年◆四六判◆440頁◆税込7350円(本体7000円)
ISBN978-4-588-92055-4
江戸歌舞伎の成立背景を、舞踊、浮世絵、文学、俳諧、信仰、社会生活にわたる江戸文化への多角的考察を通して浮彫にし、都市生活の推移に歌舞伎創造の秘密を探る。
『近代文化史 1~3』エーゴン・フリーデル/宮下啓三訳(みすず書房)
1:初版1987・最終版1993年◆A5判◆336頁◆税込8925円(本体8500円)
ISBN978-4-622-06227-1
2:初版1987・最終版1993年◆A5判◆432頁◆税込9450円(本体9000円)
ISBN978-4-622-06228-8
3:初版1988・最終版1989年◆A5判◆488頁◆税込9975円(本体9500円)
ISBN978-4-622-06229-5
中世の食卓から天国の有様まで、逸話とスキャンダル満載で語る。自在な精神による文化史の傑作。
初版2000・最終版2000年◆四六判◆456頁◆税込9975円(本体9500円)
ISBN978-4-622-06234-9
大正デモクラシー思潮の高揚に、陸軍が示した意外に柔軟な姿勢を明らかにする政治外交史研究。
初版1966・最終版1987年◆A5判◆816頁◆税込13650円(本体13000円)
ISBN978-4-622-06233-2
軍や国民一般に対する警察権を持つ憲兵の歴史を、憲兵隊の中枢にいた著者が叙述。資料を付す。
『サミュエル・ジョンソン伝 1~3』J・ボズウェル/中野好之訳(みすず書房)
1:初版1981・最終版2001年◆A5判◆610頁◆税込12600円(本体12000円)
ISBN978-4-622-06230-1
2:初版1982・最終版1993年◆A5判◆586頁◆税込10500円(本体10000円)
ISBN978-4-622-06231-8
3:初版1983・最終版1991年◆A5判◆544頁◆税込10500円(本体10000円)
ISBN978-4-622-06232-5
最初の英語辞典を編纂した18世紀英国の文人の生活と意見。鋭い人間観察と機知ある会話の記録。
『危機における人間と学問』折原 浩(未來社)
初版1969・最終版1985年◆四六判◆452頁◆税込5040円(本体4800円)
ISBN978-4-624-01021-8
マージナル・マン概念の彫琢と、その視点からのウェーバー読解。時代の境界領域で追究される学問の意義、知識人の役割とは。
『官僚制』三戸 公(未來社)
初版1973・最終版1985年◆四六判◆340頁◆税込5040円(本体4800円)
ISBN978-4-624-40003-3
経営学専攻の著者が、現代の抑圧の具・無責任の体系としての官僚制にとりくみ、マルクス、ウェーバー、サイモンらの官僚制思想を検討した野心作。
『日本文化の古層』スラヴィク/住谷一彦、 ヨーゼフ・クライナー訳(未來社)
初版1984・最終版1984年◆四六判◆256頁◆税込3990円(本体3800円)
ISBN978-4-624-20045-9
「日本とゲルマンの祭祀秘密結社」「まれびと考」「日本語の成立における蝦夷語の役割」など6つの章と、著者スラヴィク教授の日本研究自伝を含む、新しい日本文化のルーツ論。
『上総掘りの民俗』大島暁雄(未來社)
初版1986・最終版1986年◆四六判◆320頁◆税込3570円(本体3400円)
ISBN978-4-624-99004-6
千葉県上総地方に伝わり現在も世界的な注目を集めている井戸掘り技術を民俗技術論という新しい視点から解明。またその技術伝播を辿るユニークな民俗報告書。
初版1980・最終版1983年◆四六判◆350頁◆税込5040円(本体4800円)
ISBN978-4-624-22003-7
乱開発で無残に後退してゆく山林をうれえる著者が全国の山をめぐり、林業にたずさわる人々の声と生きがいのありさまを報告。宮本常一氏ほかのインタヴュー付き。
『[新装版]野口雨情』野口存彌(未來社)
初版1996・最終版1996年◆四六判◆296頁◆税込3990円(本体3800円)
ISBN978-4-624-60094-5
野口雨情とその同時代人との交渉・影響関係を中心に、明治から昭和初期の日本近代文学史の書かれざる一面を、緻密に分析し精確に検証する、格好の雨情入門書。
『コメディア・デラルテ』ミック/梁木靖弘訳(未來社)
初版1987・最終版1987年◆四六判◆302頁◆税込3990円(本体3800円)
ISBN978-4-624-70060-7
イタリアに淵源するコメディア・デラルテは道化の身ぶりと仮面使用を特徴とした即興劇である。本書は豊かな民衆演劇の本格的な最初の論集であり、最重要基本文献の一つである。