復刊候補一覧⑥ 《自然科学・医学》
自然科学・医学
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何のための数学か 数学本来の姿を求めて
モーリス・クライン/雨宮一郎訳
初版1987・最終版1989年◆四六判◆232頁◆予価2940円(本体2800円)
数学は単なる記号操作の技術ではない。その目標は自然から知識を引き出すことにある。自然界の構造探究の歴史をたどりながら、数学という知の本質に迫る。
113
科学の社会的機能
J.D.バナール/星野芳郎ほか訳
初版1981・最終版1981年◆A5判◆496頁◆予価7770円(本体7400円)
豊かな歴史的・社会的視点のもとに、科学・技術の現実を鋭く批判し、未来の可能性を説く。科学と社会の関係を語る不滅の古典。
114
科学者の社会的責任
初版1982・最終版1982年◆四六判◆240頁◆予価3675円(本体3500円)
市民と共に闘ってきた著者の闘いの歴史と哲学を通して、科学者の社会的責任を問う。
115
量子力学の形成と論理 1
武谷三男・長崎正幸
初版1972・最終版1994年◆A5判◆310頁◆予価5250円(本体5000円)
量子力学の形成と論理 2
初版1991・最終版1991年◆A5判◆280頁◆予価4410円(本体4200円)
量子力学の形成と論理 3
初版1993・最終版1993年◆A5判◆310頁◆予価5250円(本体5000円)
人間の思想に大きな変革をもたらした「原子物理学」の論理構造を解明する。①原子模型の形成 ②量子力学への通 ③量子力学の成立とその論理。
116
原子物理学入門
初版1972・最終版1972年◆四六判◆268頁◆予価3675円(本体3500円)
坂田モデルの提唱など理論物理学の発展に多大な業績を残した著者が、原子物理学の発展を歴史的に跡づける。
117
木原太郎
初版1983・最終版1993年◆A5判◆190頁◆予価3675円(本体3500円)
科学技術に携わる人にとって重要な幾何学的な論理と感覚が、微分幾何学と一般相対論、宇宙論を入口に身につく最良の入門書。
118
出産と生殖観の歴史
新村拓
初版1996・最終版1997年◆四六判◆334頁◆予価3360円(本体3200円)
性愛・受胎・出産をめぐる古来の諸見解から、性と生殖の分離をもたらす現代の生殖技術の発展までを展望し、子を産むことの意味を考える。
119
在宅死の時代 近代日本のターミナルケア
新村拓
初版2001・最終版2007年◆四六判◆240頁◆予価2940円(本体2800円)
高度経済成長末期以降急速に失われた看取りの文化を、地主や開業医の日記等を通して明らかにしつつよりよく生きるためにその復権を提唱する。
120
美術の生物学 類人猿の画かき行動
デズモンド・モリス/小野嘉明訳
初版1975・最終版1985年◆四六判◆210頁◆予価2520円(本体2400円)
類人猿の画かき行動に関するあらゆる研究成果を蒐集・整理・分析し、人間との比較・検討を通して美術の発生現象を探る。
121
ミツバチの不思議 第2版〈改装版〉
カール・フォン・フリッシュ/伊藤智夫訳
初版2005・最終版2005年◆四六判◆208頁◆予価2310円(本体2200円)
ミツバチの言葉・感覚等、行動学に貴重な成果をもたらした発見に至る実験・観察記録。1973年度ノーベル医学・生理学賞受賞者フリッシュ博士の主著。
122
複雑性の探究
初版1993・最終版1998年◆A5判◆360頁◆予価5250円(本体5000円)
カオス、アトラクター、フラクタル、自己組織化などの概念を軸にして、宇宙・生命・社会に秩序形成過程を探り、新しい自然観・世界観を展望する。
123
人間機械論 第2版 人間の人間的な利用
ノーバート・ウィーナー/鎮目恭夫・池原止戈夫訳
初版1979・最終版2007年◆四六判◆224頁◆予価3150円(本体3000円)
サイバネティックス概念を提示したウィーナーが、通信と制御の視点から、言語や法律という社会における多様なコミュニケーションの理解を目指す。