書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

プロの読み手による書評ブログ

読者からのメッセージ


■  自分が大学生だった頃に、当たり前のように大学生協の書店に平積みされていた書物が早々に絶 版になっている世の中のサイクルの速さと、良書が伝えられていないことに愕然としています。(41 歳・女・会社員)

■  今回は一部オンデマンド製本を取り入れていらっしゃるということですが、将来的にはコストダウ ンの面でも、電子書籍ないし有料pdf 配布などの形態も視野に入れられてはいかがかなと思いま す。若手研究者には、徐々に電子化文献が普及しているように思います。(25 歳・女・大学院生)

■  いい本、と言われているその本の背表紙を見ているだけで本そのものへの愛情も深まり、足しげ く書店に立ち寄っていたのですが、最近はなかなかこの足が書店に向かいません。私はネットで 「本」は読めません。文字も言葉も上滑りして、頭にも体にも入ってこないのです。手に取って、 紙の質感、重みを感じながら読むのが本の醍醐味の一つです。(45 歳・女・会社員)

■  毎年、どのような本が復刊されるのかを期待しています。出版業界も厳しい時代とは思いますが、 モダン・クラシックとしてこの企画が末永く継続されることを望んでいます。(28 歳・男・会社員)

■  手に入れづらかった書籍がよみがえったり、またこの企画をきっかけとして改めて世に認知される 書籍が生まれることはとても有意義なことと思います。(30 歳・男・出版社勤務)

■  つい2、3年前まで書店で見かけた本が次々と絶版になっていくのは残念です。(43 歳・男・会社員)

■  書物復権は毎回楽しみにしています。特に1960 ~ 1980 年代の今では書店で見ることのできない 「良書」群はタイトルを見ているだけでもうれしくなります。(45 歳・男)

■  書店の本棚に、永続的に備えて頂きたい書物を選びました。多くは、手当たり次第に乱読を始め た10 代後半以降に出会った忘れがたい書物です。現代、水平方向(同時代/横軸/横糸)に 広がり続ける情報に、目眩がするどころか溺れそうになることも多くなりました。情報の多様化と 広がりそれ自体に反対する立場にはありませんが、こういう時代にこそ、垂直方向(時代を超え る/縦軸/縦糸)に突き通るモノの存在意義が益々重要になっていると思います。縦糸の提供を 担うべきは、書物をおいて未だ他に無いです。(映像も、将来この役割を担うでしょうが如何せん 未だ歴史が浅く、縦糸として機能できる範囲は極めて限定的です)どうか、継続して出版される 書物と復刊される書物が、売れる売れない(リクエストが多いか少ないか)だけで選別されませ んように。《書物復権》を担われる皆様の毅然とした「独善」に、陰ながらエールをお送り致しま す。(49 歳・男・彫刻家/大学教授)

■  まだまだ読みたい絶版書があります。一時的な復刊だけではなく、オンデマンドやそれに類する 形で、柔軟な復刊体制を構築してほしいと思っています。(25 歳・男・学生)