『NANA FM707』中島美嘉、宮崎あおい(TBS(レントラックジャパン))<br>『NANA 特別版』大谷健太郎(セディックインタ−ナショナル(東宝))
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BGM1(NANA starring MIKA NAKASHIMA/GLAMOROUS SKY (2005))
BGM2(REIRA starring YUNA ITO/ENDLESS STORY (2005))
「私は吹雪の中を走った
コートの下に赤い色を隠して
・・・いらない・・・
強がる自分にサヨウナラ」
目の奥にかげりが見える時、人は運命と争い
目の奥にひかりが見える時、人は運命に従う
運命、destiny
それぞれの「幸せ」はどこにあるのか?
「でも、ハチは不思議、普通の女で、こうやってハチを見ると、このクソ女と思うじゃん、ねえ、だけどそれが・・・」と中島美嘉は正直に言う
気づいた人はハチだけだと思う、レンは気づいてるんだろうけど、こうやって思ってくれた人はハチだけなんじゃないかな・・・
少しも大人になんかなれないのに・・・
・・・いらない・・・
「夢」と「愛」との決別の時
ハチの目からこぼれる「願い」という涙
ナナの頬に溢れる「愛しい」という涙
ライブに立つレイラ、あらゆる意味を込めて「悔しくて」と中島美嘉は言う
NANAを見ていると、他愛のない、しょうもない話にうんざりする。だいたい最近の少女漫画っていうのは全く縁がなくて(ちばてつや時代のは見てたけど)でも職業柄どんな映画も要チェックなので(どんな職業柄だか?)何言ってん だこいつら、ヒマだね〜とか斜に構えて(と見ている自分もヒマで)足を組ん で座席に深くふんぞり返って見始めて、ところが、しばらく経つと、座り直し て、背中を座席から離して前に乗り出して、そうかな、そうだったかな、あれ?そうだったなあ、と自分の記憶の不確かな部分に不安気に、他愛のない世界に何故か引き込まれていく自分がいたりして、ハチはクソ女だったはずなのに、それが、えっ?どうして?ごめん、これが映画の、音楽の、そしてライブ の「魔力」。
そして、そこには胸が締め付けられるほど、ただの少女漫画だけではない何か確かに切ない物語が描かれていて、そして、何でうんざりしていたんだろうと逆に自己分析を始めたりして。
これっていつのことだろう、自分の時代にこういう青か白か黒かの時代があったような、かすかな記憶を頼りにごくわずかの空白の時間を探して。
たまたま最近、靖国通りの神保町側から靖国神社に沈む夕日を観た時、そして 九段坂を昇って、左にツタのからまる古い洋館を観た時、いつだったか、この風景を「後から」見た時って、その空白の時間だったかもしれない、と。
運命に従うとは、真面目に人知れず努力と苦労を重ねることで、決して安易な 道ではない。
実は、安易な道ほど運命と争うことになる。
運命に従うとは、真っ当な人生、真面目な人生、普通の人生、そしてその品格。
しかし真っ当な真面目な普通の人生ほど修行僧のようなもので、運命に従う者は常に苦しみ、それでも運命は、必要な時に喜びを用意していてくれる。
苦しみから逃れる者は運命と争い、必要な時に取り返しのつかないことにな り、どこか人知れず堕ちて行く。
3450万部
300万人動員
紅白
今日(昨日)3/30から韓国で公開
4/5からTVアニメ化
続編決定
本当に他愛のない話だけど、と強がる自分から少し離れると、何か何故こんなに受け入れられるのかが少しずつ見えてくるし、映画を作る側の立場に立っている感じで、のめり込む自分の肩からも力が抜ける。
ただ一つだけ、良く出来た複雑な微妙なストーリーの卓越性もだけど、ただ一つだけ、どうも中島美嘉だけが、いやに気になる。何かその押し殺した中から湧き出るものが気になる。何なんだろう。もしかして中島美嘉自身の音楽に取り組むバックグランドに触れる何かがあるに違いない。ハスの花に、そしてライブに、何かライブのプロデュースの側の立場に立っている感じで、ステージの袖からのぞいていたら、思わずのめり込んで感動してしまったかのように引き込まれる。
本当は山ほど書いた文章は、またにします。
ロケ地も多摩美だし、多摩川とか鷹番とか吉祥寺だし、適当に解釈して、と投げやりに。
でも改めて、映画と音楽はすごいと思うし、私は正直、映画と音楽がないと生きていけないし、ていうか、まともに生きていけそうもないし。
結局はストーリーはNANAでも何でも良かったのかもしれなくて、その原作と製作に込められた情念が必要で、それにいつも感動してしまって、でもそれがな くなったら終りだし、それがない人は信じられない、断定的、ローリングスト ーンズ来日中。
・・・
いつになったら、この部屋から外に出られるのだろう
いつになったら、猫足のバスタブに入れるような生活が出来るんだろう
いつになったら、木漏れ日に微睡(まどろ)む平穏無事な生活がくるのだろう
original soundtrack を聴きながら、そう想う
BGM3(NANA original soundtrack (2005))
誰にでも吹雪の中を走った記憶があって
運命に従い・・・
繰り返す日々に何の意味がある?
・・・まあ判断して下さい、と投げやりに
・・・
参りました、なんだか勉強になりました(矢沢あい)
やるだけのことはやったっていうか(大谷健太郎)
久々に37回位観ました、要所要所(原 正彦)
http://www.apple.com/jp/quicktime/trailers/toho/nana-movie/
強がることに疲れた
幼すぎた
今なら言える
終らないstory
ずっと永遠に