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第7位 『陰日向に咲く』 劇団ひとり

陰日向に咲く

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幻冬舎/税込1,470円)


劇団ひとり作家デビュー作にして傑作(?)。正に「ひとり」で「劇団」を名乗るだけあって、ひき出しのたくさんある人だった。身近にいる様々な人たちの生活をリアリティたっぷりに、ややネガティヴに描く連作短編。ちょっぴりうるうるしたりして・・・。食わず嫌いはやめにして、まずは一読の価値ありです。

池田朋子・札幌本店)

芸人本と侮るなかれ。人間観察、人物模写の天才、劇団ひとりは小説を書いてもスゴかった!! ダメ人間たちが、彼ら(彼女ら)なりの論理で独白する形式のオムニバスは、それぞれ「ちょっとイタい」けどなぜか「ちょっとわかる」。私たちが抱える負の部分を「それでも明るく生きてるからいいんだよ」と言って受け入れてくれる、これはそんな1冊なのです。ひとつの話の中には、必ず前後の話とリンクする部分があって、それを探すのもまた一興ですよ。

(河田良子・クレド岡山店)

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