『「心の専門家」はいらない』小沢牧子(洋泉社)
言葉のひとつひとつ、読み飛ばせないくらいの重さをもって投げかけかけてくる問題提起の本。
心は、傷ついてはいけないのか?
ということについて、ゆっくり考えた。
こどもたちが「すごく傷ついた」と言ったとき、私たちはどうするだろうか。
著者は、カウンセラーという存在が台頭し、親たちが子どもと向き合うことをやめてしまった、と嘆く。
心を取り扱うことで、「心の時代」と称して、とうとう商品化されたということだと。
「心の商品化」。それは、今、「関係の商品化」にまで進んではいないか?