『こども、こころ学』石川憲彦(ジャパンマシニスト)
「人間の親子は必ずすれちがう。(!!!)」
いくつかの短いエッセーで構成された一冊。何度も読み返して、深いところでの気づきをもらう。
白状すると、装丁とサブタイトルに惹かれて手に取ったのだ。
寄り添う人になれるはず
と添えられたタイトル。
イマドキ流行の「なんとか力」(たとえば「親の子育て力」とか!)のプレッシャーから解き放たれます。
寄り添う人になれるはず、とはげまされ、今日もつまらぬことで息子とすれ違い、落ち込んでいた私は、(寝ているときはかわいい)寝顔をのぞいて気を取り直し、明日の朝ごはんの米を研ぐのです。
私の強みは、きっと、2月の夜の米研ぎの、リアル。
人間の親子は必ずすれちがう。とすれば、「すれちがいに強いこども」に育てる覚悟が必要。
あぁ、ほんとうに。