『ハグモミ』手島渚(マーブルトロン)
「ハグするように、モミモミしよう!」
「ハグするようにモミモミしよう!」
想像しただけで、うっとりする言葉だ。
「ハグモミ」は若きセラピスト、手島渚さんが、
暮らしの中でパートナーと、家族と、子どもと、
それから、なによりも自分自身と(!)、
コミュニケーションをとりながら生きていく術を
たくさんたくさん紹介してくれている魔法の書なのだ。
すこやかである、って、どのような状態?
渚さんは私にぐんぐん迫ってくる。
からだをケアするための技やケア用品を知っていることも大事だけど
なにより、ハグするようにモミモミする、
その心のありようを渚さんは深くとらえていると思った。
ゆるむ、とか、ときめく、とか、しあわせな感じ、とか、ごきげん
とか。
東京の殺伐とした毎日に追われていると、
こんな感覚や感情をすっかり感じられなくなっているけれど、
それは自分の外側のせいではなくって、
自分自身の内なる声を拾えていないせいなんだ。
寒さに向かうこれからの季節。
自分と、それから、大切なひとに、触れてみよう。